Source of cover photo: Amazon
今回は、小島美佳が 今話題のInteraxon社製 muse(脳波計)を使ってみた感想をお伝えしてみたいと思います!
muse 脳波計って何?
museとは瞑想をアシストしながらリアルタイムで脳波を測定し、その効果をグラフ化・数値化することができるヘッドバンドです。
(Amazon と 楽天から購入可能、色は黒と白があります)

museとは:
(Amazonの製品紹介文より抜粋・意訳)
瞑想やヨガの練習の際に使用し、脳波を計測することができるセンシングヘッドバンド(脳波計)です。
専用アプリを用いて3分間のガイド付きトレーニングセッションを行い、リアルタイムで脳から発生する一定の電気インパルスを測定し、Bluetooth接続によりモバイル端末にて計測データを保存することができます。継続して使用することにより、不安やストレスを軽減する、心を集中、集中と生産性の向上、ストレスの多い時代に落ち着きをもたらすことが期待されます。

自分の瞑想がどのように機能しているのか、またその効果がどのように表れているのか、については 私自身 常に興味があり、以前NeuroSky社製のMindwaveを使って、友人と実験をしたことがありました。
こちらも進化しているのだと思いますが、使用してみてmuse は ①マインドフルネスに関心があり、ご自分のマインドフルネス体験とサイエンスを関連付けさせたい方、また ②こういったガジェットがとにかくお好きな方! には、マニアックではありますが、とても面白い商品だと思います。
さて、この後は 私が実際にmuseを装着して瞑想をしたときの計測データと使用感をご紹介したいと思います。
頭にmuseを装着し、専用アプリをダウンロードしたスマホにBluetoothと連動させて使用します。
ここでは、3分間の瞑想を体験してみることにしました。
森林の中にいる設定で、うまく集中できていないと雨の音が大きくなり、より心が穏やかに静かになると鳥のさえずりが聞こえてくるようになっています。
熟練の瞑想者には、こういったゴールが設定されてしまうことには抵抗あるかもしれません (瞑想にはゴールや目的はありませんから… ) ただ、これはこれで新しい領域を探求するという意味で興味深いと感じます。
瞑想1回目:
隣の部屋で家族がテレビを見ている中で実験した結果が以下です。“Neutral” には入れていますが、鳥のさえずりは1度しかありませんでした(下の実際の計測データの緑の四角)。また、気が散った状態から ”Neutral” に戻すための “recovery” が行われている様子(下図の赤い四角、および脳波データグラフ下の星印)もわかりました。これはけっこう面白いです。

瞑想2回目:
この回では通常自分が行っている瞑想のやり方で実施しました。全てを俯瞰してみる、いわゆる “拡張瞑想” と呼ばれる方法で、外から聞こえてくる音、自分の体感覚、呼吸、思考など全てを観察するような感じです。そうすると、museはその状態は “Neutral” と判断したようです。“Active” だったのは1秒だけでしたが、鳥のさえずりもありませんでした。

瞑想3回目:
ということで、今回は「鳥のさえずりが聞けるようになるメカニズムを解明する」というゴールを設定し、ちょっとした実験をしてみることにしました。様々なステートに自分の意識を置いてみることで、どのようになると 鳥が鳴いてくれるのかを確かめる方法です。
すると、“光につながる瞑想” を行っているときに、鳥のさえずりがずっと聞こえている状態 (下図の脳波データ下の青い鳥マーク、Calm)が起こりました。
また、後半の鳥のマークの部分では ”音に集中する瞑想” をやっている時でした。museは 拡張瞑想よりも 1つの何かにチューニングしている状態、つまり集中瞑想のほうがお好きなようです…。

瞑想4回目:
最後に、最も面白い結果をご紹介します☆
こちらは3分間ずっと鳥のさえずりが聞こえ続けたものです。
どのような瞑想を行ったと思いますか?

実は、こちらは “慈愛の瞑想” を行った際の結果です。
自分が大切にしている人、もの、場所などを思い浮かべながら、それらの存在があることに感謝する…といったスタンスで瞑想してみた結果です。非常に面白いですね。
このようにmuse を活用すると自分自身の今の状態をある程度把握できることは確かだと思います。いろいろと実験できる、というモチベーションがあるので 私自身には瞑想の幅を広げてくれるガジェットになりそうです。
皆さんもご興味あれば是非試してみてください!