【禅とビジネス】シリコンバレーが目指す中庸の極意

先日の Wiredの記事で シリコンヴァレーと仏教。いま「ブッダの食生活」に学ぶこと が紹介されていました。

禅僧でもあるフェイスブックのデータアナリスト、ダン・シグムンド氏(写真:Wiredより)が、 ビジネスと仏教の考え方の融合。マインドフルネスとの関係、そして先端ビジネスをけん引するリーダーとしてのあり様を語っています。

 

Googleをはじめ、シリコンバレーといえば ヒッピーの文化。 ”New Age”的な考え方が主流なので アメリカの西側にいる人々が こういった禅や仏教、瞑想のようなものに興味を示すの自然な流れだろう… と私のアメリカ人の友人は言います。そして、「その考え方は、アメリカ全体に広がるものではないね」やっぱり、「彼らはヒッピーだし」といいました。(このコメントは ニューヨークで働く弁護士の男性からのものです)

同時に、長く坐蒲(ざふ)に座り続けてきた人にとっては、こういった ホンモノではない(?)禅の考え方を取り入れる集団にたいしては 嫌悪感を抱くのかもしれません。例えば、本来は瞑想をやる目的は存在しません。「生産性を向上させるものではない。ただ、瞑想することそのものが大切」です。

しかし、私自身はリーダーがマインドフルネスに取り組むなら、その入口は「生産性向上」でも全く構わないと思います。仏教的な視点でみれば、それは方便ですし…。きっと瞑想を続けることで開かれていく魂はたくさんある。そして、なによりも最先端のテクノロジーでお金の動く世界に この手の思想があることが嬉しいなと思います。

記事によると、シリコンバレーでは 食事に気をつかう人が多くなってきたとのことです。
「何を食べるのか」を変えてみることで日常生活や仕事に対する感覚にも変化がでてくる。これは、NYの弁護士からみても、瞑想を積んだ長年の経験者からみても 「つまらない」発想かもしれません。しかし、私たちの体は食べ物からできていること。接種するものを変化させることは、実のところ かなり物事に影響を与えるという視点においては、なかなか理にかなった効果的アプローチではないかと思います。思考は突然変えることは難しいですが、食べ物であればそれよりは変えることは容易です。

 

自分たちが「一つの方向に行き過ぎないためにバランスをとる」…
もしかすると、この感覚は ヒッピー文化の根底にある思想なのかもしれません。これは、陰陽五行でいうところの中庸の極意ですね。どちらに傾きすぎても人間のバランスというものは崩れる。そうならいように、両極にあるものを常にバランスよく保持すること。

マインドフルネスを思考される皆さんなら、もしかすると 瞑想によって高次のマインドに至ることを目標に鍛錬を積みたいという方も多いのではないかと思います。が、経験上、それは行き過ぎると 別の意味でバランスを欠くことになりかねない… と私自身は思います。

どこまでも 中庸を探し続ける感覚。これを大切にしたいものです

ABOUTこの記事をかいた人

2003年よりマインドフルネス瞑想を続けている。
15歳までヨーロッパで育つ。慶応義塾大学を卒業後、アクセンチュアで組織戦略・人材開発のコンサルティングに従事し異例のスピードで昇進。アクセンチュア・ジャパン 史上 最も若い女性マネジャーとして抜擢される。その後、独立系コンサルティング企業でビジネス開発に携わる傍ら、キャリアコンサルタント及びコーチとして活動。不確実な時代の波を乗りこなす事業の在り方やビジネスパーソンとしての生き方について考えるようになる。
2010年、ビジネスの世界を離れて精神世界の手法や瞑想などを研究しながら年間500人以上のクライアントへセラピーを行い、自らも多くの神秘体験をする。現在は、その時の体験や視点を活かしながら 事業活動、企業のコンサルティング、カウンセリングなど幅広く展開。
監訳書として、『コーチング術で部下と良い関係を築く』、共著に『「ハイパフォーマーの問題解決力」を極める』がある。