時間の使い方について考える:マインドフルネスがもたらす自由な時間管理術

みなさんの手帳やスケジュール表にはどの程度予定が入っているでしょうか?
来週までにやらなければならないことがどの程度書き込まれているでしょうか?

 

リーダーとして日々戦っている方々は、やるべきことを片付けていくことにある種の喜びを感じているかもしれません。スケジュールが空いていると不安に感じる方もいらっしゃるようです。

期日を設定することの落とし穴

上司やお客様から何か宿題をもらうと、私たちは先方が特に期日を指定しなくても、こちらで期日を設定して自分のやるべきことに付け加えがちです。でも、その期日は本当に先方が求めていることなのでしょうか?本当は1週間後までにやればよかったことかもしれません。この場合、「明日まで」と期日を決めることで、明日までのあなたの時間の自由度を減らしているとも言えます。

メール返信の習慣に注意しよう

メールを受け取ったらすぐ返事を書くという習慣を持っているかたもいらっしゃると思います。結論がはっきりしないときには、例えば「3日後までにお返事します」など、期日を設定してすぐに返事を書く。
私もそうすることで、相手に失礼のないようにと考えていました。すぐになんらかの返事をすることが、仕事ができることの証のように考えている。

でも、逆にあなたが誰かになんらかのお願いをするときのことを考えてみる。期日を聞かれれば「なるべく早く」と言うかもしれませんが、実は、そんなに急がなくてもよいのだけどなという話も結構あるのではないでしょうか。
自分のやることに期日を設定することは自己満足にすぎないかもしれない。そしてその自己満足のためにあなたの時間の自由度を失っているかもしれない。

時間の使い方を見直す

手帳にびっしりと予定を埋める。
やらなければいけないリストを毎朝確認する。
それをやり終えたら消していく。
このようなタイムマネジメントを新卒で入った会社で教えられた方も多いと思います。が、これはスタッフレベル向けの行動様式ではないでしょうか。

スタッフ向けのタイムマネジメントとリーダーの時間の使い方の違い

マネジメントにはマネジメントなりの時間の使い方があるのに、リーダーとして組織のマネジメントに関わるようになってからもスタッフと同じような時間の使い方をしている方がいる。

「毎日毎日時間に追われていて、やらなければならないことがちっともなくならない」と嘆く方には、「あえて期日を設定せずに、やりたいと思うことからやるとよいかもしれないね」と伝えるようにしています。

もちろん私のアドバイスが正解だというつもりもありません。明日締切の仕事があればそんな悠長なことはいってられません。
ただ、もう少し自分のやらなければならないことと、やるべきタイミングに目を向けてみては如何でしょう。目の前の忙しさは変わるかもしれません。

自分のやらなければならないことと、やるべきタイミングに目を向ける

今やらなくても良いのではないか?
もし今やらなかったら何が起きるだろうか?
そもそも最後までやらなかったら何が起きるだろうか?

マインドフルネスを続けていると、時間の感覚があいまいになることがあります。15分で設定したのに、あっという間に終わってしまったという感覚になることがあります。なにも瞑想に限らず、集中して好きなことをやっていると時間はあっという間に過ぎますし、ずっと時計を見ていると時間はなかなか進みません。

時間の主観性と自分自身の時間の自由を取り戻す

時間は主観で長くもなり短くもなります。
時間は無限にあるのだから、やろうと思ったときに手をつけてみようぐらいで考えていると、「やらなければならないリスト」にずっと残っているよりも、却って早く終わらせることができるものです。
これは根性論ではなく、私の体験から感じていることです。

あなたの時間はあなたのものです。自分自身の時間の自由を取り戻すことを意識してみては如何でしょうか。

 やってみよう

・「やらなければいけないリスト」を見て、期日までに終わらなければ、どのようなことが起こるかを考える

・起こるであろうことが受け入れられるものについては、リストから除外する

・期日を設定せずに日々をすごす

<日常生活にゆったりとした感覚を取り入れる瞑想>

Source : 瞑想チャンネル for Leaders

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ABOUTこの記事をかいた人

瞑想経験10年。 大学卒業後、コンサルティング会社にてマインドフルネスとは正反対の世界で生きる。退職後フリーのコンサルタントとして活動している際にミャンマーの大僧正をメンターとする断食瞑想リトリートに参加したのが瞑想経験の始まり。 その後上場企業の取締役を勤め、現在は再びコンサルタントとして活動。 一人で酒を飲むのもマインドフルネスだと強引な解釈も取り入れ、リアルな経営の場で日々マインドフルネスを実践しようとしている。が時々イライラが爆発。いまだ修行中。日々戦っている組織のリーダーの方々にとってマインドフルネスがどのように役立つのかについて深めたいと考えている。