マインドフルネス用語解説|雑念とは

雑念(ざつねん)

distraction, idle thoughts

雑念の意味を辞書で調べると

気を散らせる種々雑多な思いや考え、煩悩、妄念、ぞうねん

と出てきます。

マインドフルネスの文脈における雑念についてお話すると、集中し無心になるためにマインドフルネス瞑想を実践する、と考えていると、自分の中に雑念が湧いていると気づいた時に「ダメだ」と思ってしまうかもしれません。しかしマインドフルネス瞑想を実践していくと、逆に雑念はなくならないことがよくわかるようになってきます。

実際脳の中では、何も行動していない、考えていない時もずっと働き続けアイドリング待機しているような状態(デフォルトモードネットワーク、DMN)で、エネルギーを消費し続けていると言われています。そのDMN状態の脳の消費エネルギー量は、何か一つのことに集中している時の20倍近くも多い(浪費している)というもあります。

そこでマインドフルネス瞑想では、呼吸に集中している時に雑念が湧いてきたら、その都度雑念に気づき、自分の呼吸に戻るということを繰り返します。雑念に気づき呼吸に意識を戻す・集中する、という作業を淡々と繰り返すことで脳の中でも集中するための神経回路が鍛えられ、その結果集中力が増していきます。
そして集中力が鍛えられると、だんだんと雑念が湧かなくなってきたり雑念に囚われなくなり、さらに脳もアイドリング(DMN)状態から解放され脳疲労の回復にもなります。

 

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