五行色体表で見る簡単な食養生の方法~ 季節の変化や身体の不調に対応する~

陰陽五行で心と体のバランスを整え、エネルギーを高める

マインドフルネス瞑想を続けていると肉体への意識は少しずつ増してゆくはずです。
リーダーとしては 健康が第一なので このメンテナンスには気を付けたいものですよね。何となく身体のエネルギーの流れがいつもと違うなぁ~と感じる時は、『陰陽五行』をちょっとだけ意識してみて下さい。不思議とエネルギーの流れが変わってきます。

『陰陽』は正反対の性質を持っていますが、反発しあうのではなく、一方の勢いが強くなりすぎないようにバランスを取り合うという働きがあります。食材にも陰陽があります。

『五行』は天地・宇宙・自然の気を考えるのに、自然界に存在する代表的な素材である木・火・土・金・水を選び、それらを働かせるエネルギー(気)が、すべてのバランスを整えていきます。

日本には四季があるので、一年に4回身体が変わると考えています。そこで『陰陽五行』を取り入れて、日本の気候・風土に合わせた身体をつくっていくことが、生命力を強くし、五感を研ぎ澄まし、心と体のバランスを整えていきます。

さて、季節の変わり目、朝と日中、日によって気温差が大きかったり、気圧変動が激しくなったり、、、、
全身の気の流れも上手くいかなくなったり、寒暖差で体調を崩したり、何となく体が重だるい、体調が悪いと感じる方も多いかと思います。
そんな時は、良く寝て、旬の食材や、五行の五味・五色の食材をバランスよく取り入れ食し、体を冷やさないように過ごす事で、気の流れを高めて冬を迎えましょう。

五行の色・五色を取り入れた食材で、手軽に健康的な食生活を

陰陽五行説の影響を受けた、中国料理・韓国料理・日本料理には共通する考えがあります。

それは、
木・火・土・金・水の五行に対応する青(緑)・赤・黄・白・黒の五色の食材、旬の食材をとることによって、健康が保てる
という考えです。

この根底には、「医食同源」の考えも影響しています。古くは「薬食同源」ともいわれ、不老長寿を深く追求した末に生まれた考えです。

薬(医)も食べ物も同じように、病気を予防し健康を維持するという意味です。

五行色体表とは

五行色体表とは、五行(木・火・土・金・水)と対応する万物の関係を示した表です。
五行に対応する万物については五色、五臓、五穀、五菜、五味や五香など、約25種類と多岐に渡り分類されています。

今回は特に、現代社会でも日々の生活に取り入れやすい、季節と食材の関係について解説していきます。

五行と色(五色)と身体(五臓)の関係

古くから東洋医学では、五色それぞれに相当する食べ物の色が陰陽五行で対応する臓器(五臓)にそれぞれ対応し、滋養強壮の効果をもたらすといわれています。

  • 青(緑)色は五行のに相当し、肝臓血液循環を促進代謝作用を助けます。疲労回復、免疫力強化の作用もあります。
  • 赤色は五行のに相当し、血を補い心臓の機能を高めて動悸を予防します。虚弱体質や手足の冷えにも効果があります。
  • 黄色は五行のに相当し、脾臓の機能を高めて消化器系や新陳代謝を活発にします。
  • 白色は五行のに相当し、機能の強化のほか、胃腸機能の改善に効果があります。
  • 黒色は五行のに相当し、機能を高め排泄作用を強化します。

五行と対応する季節

五行はお互いに影響し合ってバランスを保ちますが、季節も当てはめられ、
 は「木」
 は「火」
 は「金」
 は「水」
とされ、あまった「土」は季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間に割り当てられました。

特に立夏前の夏の土用は梅雨明け頃と重なること、また日本の夏は高温多湿なことから、
日本では特に『夏の土用』(土用丑の日など)を重視する傾向があります。

陰陽五行の土用とは?意味や由来、期間、避けるべきことなど

五行(木・火・土・金・水)に対応する色・季節、臓器、食べ物の一覧表

基本的には五行それぞれの食材をバランス良く、かつ旬のものを適度に食することが望ましいです。
また五行でそれぞれの季節に対応する色の食材を意識的に摂ると良いとされています。

五行 色・季節 体(臓器) 対応する食材
木  青(緑)春 肝臓 ほうれんそう・ブロッコリー・枝豆・きゅうりなど
赤 夏 心臓 にんじん・トマト・クコの実など
黄 土用 脾臓 大豆・かぼちゃ・とうもろこしなど
白 秋 肺・胃腸 カリフラワー・きゃべつ・白菜・だいこんなど
黒 冬 腎臓 しいたけ・ごぼう・海藻・黒米・黒豆など


例えば、
の五臓は肺と胃腸で、活発にもなり疲れやすくもなるとのこと。
そこで秋の五色の白いもの、肺に良いとされる白キクラゲ、その他 大根、じゃがいも、かぶ、白菜、カリフラワー、里芋、山芋(長芋)、れんこんなど旬の白い食材をお料理に意識して取り入れてみましょう。
れんこんの皮に含まれるポリフェノールや豊富に含まれる食物繊維は腸内環境を整え、免疫力向上やアレルギー反応の緩和が期待されます(参考HP:大正製薬『どうして免疫と腸が関係するの?』)。炊き込みご飯や、れんこん餅、スープなど、蓮根の栄養成分を余すことなく食べられるレシピがオススメです。
白きくらげは、お肌や肺を潤し、喘息や空咳にも効果がある漢方では一般的な食材です。スーパーではあまり見かけないかもしれませんが、ネットショップなどで乾燥したものを購入できます。スープや黒きくらげのように炒め物に入れたり、炊き込みご飯もおすすめです。

の五臓は腎臓と膀胱で、冬に疲れやすくなるとのこと。冬の五色の黒いもの、しいたけやごぼう、きくらげ、海藻類、黒豆など、が良いとされています。
黒豆に含まれるポリフェノールは、血管の柔軟性の維持や一過的な過労の回復にも効果があるとのこと(フジッコHPより)。最近ではお惣菜コーナーでも売られているので、おせち料理以外でも時々食べてみてください。
一方、腎疾患をお持ちの方は、ひじきなどカリウムを多く含む海藻類を食べる際は、茹でこぼして煮汁を捨ててから使用するなど、注意してください。

その他の季節についてはこちら



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味覚(五味)と対応する体(臓器)、食材・食べ物

東洋医学や陰陽五行では、日々の食事の中に五色だけでなく、五味(酸・苦・甘・辛・鹹)もバランスよく取り入れる事によって、気が高まり健康が保たれると考えられてきました。

五味に対応する五行、季節、五臓、食材は以下の通りです。

五味五行季節五臓食材(五臓の病に補うと良いとされる)
酸味ごま、にら、すもも
苦味らっきょう、羊肉、あんず、麦
甘味土用牛肉、なつめ、米、青菜
辛味栗、鶏肉、桃、ねぎ
鹹味豆の葉、豚肉、大豆、栗
※鹹味(しおからみ)は塩とは異なります。また脾は解剖学的な脾臓だけではなく胃や消化吸収なども指します。

さらにここに、相生(促進)と相剋(抑制)の関係まで取り入れると、身体の不調を感じた時にどのような食材や味付けを取り入れたら良いか?などのヒントが得られます。

<五味・五行・五臓の関係>

それぞれの五行・五味における相生(促進)と相剋(抑制)の関係は複雑と思われるかもしれません。
上の図を見ながら少しでも意識すると、どこか体の調子がよくない時に、食べると良いと推奨される食材や味付けを取り入れることもできます。

例えば、
の調子がよくない時は、相剋の関係の甘味を控える、
の調子が悪い時は、相剋の関係の辛味を控える、
などです。

あまり難しく考えず、バランス良く、陰陽五行のどこかに偏っていないか?などを不調を感じる時や、いつもの食事を作る時や選ぶ際に少し頭の片隅においてみて、時々参考にして下さい。


※ 飲食物は過剰摂取に気を付けて下さい。大切な事は全てのバランスを意識する事です。個々の体質はそれぞれ違います。五感で感じながら無理なく自分に合った健康法を見つけて下さい。

株式会社 s o l e i l
ボディセラピスト 金子昭子

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ABOUTこの記事をかいた人

1998年からボディケアに携わっています。一般的なサロンでの経験、自宅開業、ヒーリングスクールのインストラクターとして多くの卒業生を送り出す中、縁あって今の師匠の下で指導を受ける事になりました。 東洋医学の陰陽五行説の考えを基に、食の大切さ、季節の過ごし方、心頭体のバランスなど・・・全体のバランスをみて施術をする事の大切さを教えていただきました。こちらでは、そんな陰陽五行の観点から 日常的に意識できることをお伝えしていきます。