マインドフルネス用語解説|脱フュージョン・脱同一化とは

脱フュージョン・脱同一化(だつふゅーじょん・だつどういつか)

defusion, cognitive defusion

フュージョンとは心理学用語の認知的フュージョンの略で、自分の思考や感情が現実そのものだと思い込んでしまうことです。この状態では、自分や他人の思い込みによって現実を見誤ったり、感情に振り回されたりしてしまいます。その結果、苦しみや不安を感じたり、自分の目標や価値観に沿った行動ができなくなったりすることがあります。

このようなフュージョンを解消するために、脱フュージョン・脱同一化という概念があります。
脱フュージョンとは、自分の思考や感情を客観的に観察し、それらと自分を切り離すことです。これによって、思考や感情に囚われずに、現実を正しく認識し、自分の価値観に基づいて行動できるようになります。

脱フュージョンを促す方法の一つにマインドフルネスがあります。マインドフルネスでは、思考や感情を否定したり抑え込んだりせずに、そのまま受け入れます。しかし、それらに同化したり執着したりせずに、一つ一つを客観的に観察します。
例えば、「私は何々だからできない」という思考があったら、「私は何々だからできないと思っている」と言い換えてみます。そうすると、「私は何々だからできない」という思考が自分の固定観念であることに気づけます。また、「私は何々だからできない」という思考が自分の行動や感情にどんな影響を与えているのかを観察します。

脱フュージョンは、心理的柔軟性を高める効果があります。

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Source : 瞑想チャンネル for Leaders

 

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