陰陽五行の土用とは?意味や由来、期間、避けるべきことなど

夏の暑い時期になると、スーパーやコンビニで鰻が目立つようになります。「土用の丑の日」に鰻を食べる習慣が広まっていますが、この「土用」という言葉はどういう意味なのでしょうか?
この記事では、陰陽五行の土用とは何か、その意味や由来、年に4回ある土用の期間、土用中に避けるべきことなどについて解説します。

陰陽五行の土用とは?

陰陽五行の土用とは、
立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間(または19日間)を指す言葉
です。
この言葉は、古来中国から伝わった「陰陽五行思想」に由来します。

陰陽五行思想では、
万物は木・火・土・金・水の5つの元素から成り立っている
と考えます。
この5つの元素はお互いに影響し合ってバランスを保ちますが、季節もこの5つの元素に当てはめられ、
 春は「木」
 夏は「火」
 秋は「金」
 冬は「水」

とされ、あまった「土」は季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間に割り当てられました。

この期間は「土旺用事(どおうようじ)」と呼ばれ、「土が旺盛に働く時期」という意味で、これが略され「土用」と呼ばれるようになりました。
各土用期間の最初の日を「土用入り」、最後の日を「土用明け」と呼びます。
夏土用については有名なものの、秋土用、冬土用、春土用、については案外知られていないのではないでしょうか?

そこで、それぞれ順を追って説明していきます。


2023年の土用期間

2023年の土用期間は以下の通りです。

  • 冬土用:2023年1月16日〜2月3日
  • 春土用:2023年4月16日〜5月5日
  • 夏土用:2023年7月20日〜8月7日
  • 秋土用:2023年10月21日〜11月7日


二十四節気のひとつで冬の始まりを意味する立冬、2023年は11月8日(水)で、秋土用は立冬前の10月21日〜11月7日の18日間です。


秋土用・立冬前後に食べると良いとされているもの

秋の土用の時期には、夏の疲れが出やすいといわれています。そのため、食べ物や生活習慣に気をつけて、体調を整えることが大切です。

土に当たるのは五色では「黄」五味では「甘味」なので、かぼちゃやとうもろこし、さつまいもなど自然な甘みのある穀物やお野菜を食べると良いとされます。一方で甘味とはいえ砂糖を多く含むお菓子は、土の五臓に当たる脾に負担をかけるので避けた方が良いとされます。

夏土用は丑の日に「う」のつく食べ物(うなぎやうどん、うめぼしなど)を食べるのが良い、とされているのと同様に、秋の土用では辰の日「た」のつくものや青いものを食べると良いとされています。
例えば、「玉ねぎ」や「たこ」、「秋刀魚」や「鯖」などが挙げられます。
これらの食べ物は、血液をサラサラにしたり、免疫力を高めたりする効果があると言われいます。気温が下がったり1日の間でも寒暖差の激しい秋に風邪などひかないためにも免疫力を高めておきたいですね。

Source : Amazon


さらに青魚に含まれるDHA・EPAなどの不飽和脂肪酸には、認知症予防、血栓予防(脳梗塞や動脈硬化などの原因です)効果があることも知られています。
ぜひ、旬の味の秋刀魚を楽しんでください。

2023年の秋土用期間の辰の日は

  • 10月12日(水)
  • 10月25日(火)
  • 11月6日(日)

の3日です。


冬土用・立春前に食べると良いとされているもの

2024年の冬土用は1/18から立春前(2/3)までです。
土用期間は季節の変わり目、さらに寒さも極まっている時期なので体調を崩しやすいといわれています。
しっかりと冷え対策や睡眠をとってください。

冬土用 は「未(ひつじ)の日」に「ひ」のつく食べ物、赤いものを食べるとよいとされます。
具体的には
・ヒラメ ・ひじき ・ひよこ豆 ・ひき肉 ・いちご ・りんご  
などです。

2024年冬土用期間中の未の日は、 1/20(土)と2/1(木)になります。


春土用・立夏前後に食べるとよいもの

2024年は4月16日に春土用入りし、5月5日の立夏までが春土用期間となります。
朝晩の寒暖差の大きいこの時期、陽の気が強まり自律神経が乱れがちになるとも言われています。

春土用 では 戌の日 に「いぬ」にちなんで「い」のつく食べ物や白いものを食べると良いと言われています。
ちなみに2024年の春土用期間の戌の日は、4月16 日(火)と4月28日(日)です。

◼︎「い」のつく食べ物:いわし、いくら、いか、いちご、いも、いんげん
◼︎白い食べ物:豆腐、白米、大根、かぶ、しらすなど。


土用期間中に避けるべきこと

土用中に避けるべきことは、「土を動かすこと」とされています。これは、陰陽道の土を司る神様である「土公神(どくしん・どこうしん)」がこの期間に地上を支配していると考えられていたからです。

具体的には、以下のようなことを避けるべきです。

  • 土いじりや草むしりなど
  • 畑やガーデニングなど
  • 建築や造園など
  • 地鎮祭や井戸掘りなど
  • 新しく始めることや契約すること
  • 引っ越しや旅行など

これらのことをすると、土公神の怒りを買ったり、災難に遭ったりすると言われていました。


土用中でも土を動かしても大丈夫な日 – 土用の間日

ただし、土用期間中でも、土を動かしても大丈夫な日があります。それは、「土用の間日(まび)」と呼ばれる日で、土公神が天上に行く日です。
この日は、以下のようになります。

  • 春土用:巳の日・午の日・酉の日
  • 夏土用:卯の日・辰の日・申の日
  • 秋土用:未の日・酉の日・亥の日
  • 冬土用:寅の日・卯の日・巳の日

具体的に2023年の「秋土用の間日」は
10月28日・10月30日・11月1日
の3日です。


まとめ

季節の変わり目にあたる土用は、運気を左右する大事な期間です。
古くから伝わる風習・習慣を参考にして、新しい季節を迎えましょう。

マインドフルネスおすすめ情報

集中力を高めるための muse 2 脳波計
ヨガ、瞑想に最適

ABOUTこの記事をかいた人

ライター。 博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員・博士研究員・大学教員として教育研究に計10年以上従事(専門は分子生物学)。9割以上が男性の業界で女性が中間管理職として働く難しさを感じつつ、紆余曲折を経て小島美佳さんからマインドフルネスを学ぶ。 現在は心理学や精神世界のエッセンスを科学の言葉で咀嚼して伝える方法を模索中の、瞑想歴1-2年の初心者です。