マインドフルネス用語解説|観照・観照者 とは

観照(かんしょう)

contemplate

観照とは、仏教用語で、
・真実の智慧を働かせて、個々の事物やその理法を明らかに洞察すること
・主観を交えずに、あるがままの姿をながめ、ものごとの本質をとらえること
です。


観照者とは

観照者とは、「気づいている自分」です。
究極的に気づいてる、自分が「対象を観察している」という状態にあることにも気づいている、気づき続けている、気づきのみ、という状態です。


観察と観照のちがい

観察は物事を注意深く詳しく見ることであり、エゴや感情を含む主観的な見方をすることが多くあります。
一方、観照は物事の本質や真理を直接的に認識することで、エゴや感情を排除した客観的な見方をすることが特徴です。
観照者は観察対象も観察をしている自分自身すらも客観的に観察する対象になる、というのが観照の考え方です。
自分という物理的な肉体、さらには自分自身の心の世界や認知の世界まで観照していくと、「私は頭の中で〇〇と考えている」というような感じで、思考そのものも気づきの対象になり、思考すらも見ている、観察しているという状態になります。

観照は認知心理学用語のメタ認知とほぼ同義、『究極のメタ認知』『恒常的メタ認知」と考えていただければ大丈夫です。



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