デフォルトモード ネットワーク
Default Mode Network:DMN
以前は、私たちが何もしない時、例えばただ座っている時やぼんやりしている時(運動や動作、思考をしていない時)は、脳が休んでいると思われていました。
しかし、MRIを用いた脳活動の計測研究により、実は脳の特定の部分(具体的には後帯状皮質と前頭葉内側部)が活発に動いていることがわかりました。これらの脳領域は私たちが何もしていない時でも働いており、この現象はワシントン大学のレイチェル教授によって「デフォルトモードネットワーク (Default Mode Network:DMN)」と名付けられました。
これは脳が次に起こるかもしれないことに備えている待機状態を指し、まるで車がアイドリングしているように、脳も準備をしています。驚くことに、この状態で脳は、私たちが意識的に何かをする時の約20倍ものエネルギーを使い、脳内のさまざまな神経活動を同調させ統括する働きがあると言われています。
DMNの活動を抑えて脳疲労を軽減するには?
◾️ 解説記事リンク
・脳科学で考えるマインドフルネス (1) 本紹介|あなたの脳のはなし
・マインドフルネス瞑想のおすすめ本|『脳疲労が消える 最高の休息法』
・久賀谷先生の記事『「脳のアイドリング」が人間を最も疲れさせる』