
今回は、仕事モード、ある意味戦闘モードから、リラックスモードに切り替えるコツについてお伝えしていきたいと思います。
日本人は勤務中の休憩時間でもほとんどリラックスができておらずストレスを溜めやすいこと、一方でハイ パフォーマーは仕事中のほんのちょっとした隙間時間でもうまく切り替えをして、リラックスしたりストレスを解放したりすることで、上手に休息を取っているそうです。(神時間術より)
<レクチャー動画はこちらから>
Source : マインドフル瞑想チャンネル
目次
仕事スイッチのオンオフを切り替える鍵
仕事をしている時は、人間の自律神経とでいうと交感神経が優位になっている状態、脳幹からはノルアドレナリンが出て、その刺激を受けてさらにアドレナリンが放出され交感神経を活性化し、高揚としている状態いわゆる戦闘モードに入っています。
※注 自律神経とは
厚生労働省 e-ヘルスネットより引用
神経は「中枢神経」(脳と脊髄)と体中に張り巡らされている「末梢神経」に分けられます。
末梢神経はさらに意思によって身体の各部を動かす「体性神経」と、意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する「自律神経」の2つに分けられます。
具体的には、暑いときに手で仰ぐのは体性神経、汗が出るのは自律神経の働きです。
このように交換神経が優位な時は戦闘モード・アクディブな状態になりますが、逆に副交感神経を優位にしていくとリラックスモードに入っていきます。人間は日中などは交感神経を活性化させることでアクティブに活動でき、夜や寝る前などは交感神経を緩め、副交感神経が優位になるとリラックスし睡眠の質も良くなると言われています。

多くの臓器は、交感神経系と副交感神経系のどちらか一方によって主に制御されていますが、1つの臓器に対して両方の神経系がそれぞれ反対の作用を及ぼしている場合もあります。例えば、交感神経系は血圧を上昇させますが、副交感神経系は血圧を低下させます。交感神経はアクティブな方向に働くだけでなく、緊急事態には不要な消化(胃の粘膜の分泌や腸のぜんどう運動)や排尿は抑制します。
全体として、2つの神経系が協調して機能することで、体は様々な状況に対して適切に反応できるようになっています。
(MSDマニュアルより引用改変)
オンオフの切り替えには、自律神経のバランスが大切
つまり、どちらか一方だけでなく両方のバランスが大事になってきます。
ここの自律神経の切り替えがうまくできず、休憩中や仕事が終わって帰宅した後も交感神経が活性化したままだと十分に休むことができなくなってしまい、疲れやストレスも溜まりやすくなってしまいます。
マインドフルネスはここの自律神経の切り替えや、休む・リラックスするというところで効果を発揮します。
そして最近では人間がちょうどよい感じにリラックスするための方法が少しずつわかりつつあるので、今回はそれを3つのポイントに絞ってお伝えしていきたいと思います。
仕事スイッチを切ってリラックスする 3つのコツ
1, 身体を意識する
体というのは意識を向けるだけでリラックスしていきます。例えば首の後ろに意識を向けるとか、そこを手で触れてみる、お腹や胸に触れることで緊張が緩まります。同時に顔の表情も緩んできます。
そうすることで高ぶっていた神経がリラックスしやすくなります。
2, 呼吸を意識する
呼吸を普段意識している方は少ないと思いますが、基本的には戦闘モードの時は、呼吸は浅めになっています。胸で呼吸をすることなどが多くなりますが、リラックスしたいときには呼吸を意識してみてください。深呼吸をしてみたり、ふぅーっと口から息を吐き出したり、少し長めに呼吸をしてみてくださ。これを1分間やってみるだけでも副交感神経優位になってすごく変わってくると思います。
3, 大地を意識する
3つ目は呼吸と連動させてもすごく効果がありますが、グラウンディングと言ったりもしますけど大地・地面を意識することです。例えば今皆さんが立っていたり座っているとしたら、息を吐くときに足裏や地面への接点を意識してみるということが有効です。
歩く・走ることも重要ですが、その時に頭で考えごとをしながらだと『心ここにあらず』の状態になってしまいます。歩く瞑想のように、歩いていることを意識したり、歩いている時に地面についている足の裏の感覚に意識を向けたりしてみてください。
頭に偏っていた意識や血流が足のほうに降りてくるだけでもバランスが整い、リラックスしやすくなると思います。
<簡単!仕事モードをオフにする4分間瞑想>
Source : ビジネスマンのためのマインドフルネス瞑想チャンネル
この3つのポイントを意識するだけでも、自律神経のバランスが整い、オンオフの切り替えがスムーズになってくると思います。
どれもやろうと思った時にいつでもできる 簡単な内容となっているので、ぜひ実践してみてください。
Source : 瞑想チャンネル for Leaders
(編集 : s子)