慈悲・慈愛の瞑想(じひ・じあいのめいそう)
メッタ瞑想、Love-kindness meditation
仏教の精神の基本である、慈悲のこころを養う瞑想法。瞑想法の中でも基本として扱われ、仏教的要素が強く祈りに近いものです。
人間が生きる上で最も多いとされるストレスが人間関係のストレスと言われていますが、「慈悲の瞑想」を行うことで、人間関係の滞りを解き円滑にしてくれる効果が期待されます。
まず自分自身に愛と慈しみの思い、具体的には自身の幸せ、不安や苦しみから解放されますように、安心できますようにと心から願います。そして十分に自分を幸せと感じられてから、周囲の身近な人たちに同様の意識を広げて生きます。最終的にはさらにその意識を広げ、「生きとし生けるものが幸せでありますように」というパーリ仏典に出てくる言葉を繰り返し、全ての幸せを願う、というものです。このフレーズを心の中で唱えマインドフルな心を向けることで、感情が後から自然とついてきて、人への共感力、優しさ、思いやりの心が増していくことが統計学的にも明らかになっています。
◾️ 解説記事リンク
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