ビジネスに活かしたい直感力をマインドフルネスで鍛える方法

今回は、ビジネスマン向けに『直感の鍛え方』についてお話ししていきます。

直感はどうやったら鍛えられるか?使えるようになるか?という話は様々な書籍やセミナーもあったりして、一言で語るのは難しい話だと思うんですけれども、今回は『マインドフルネスがなぜ直感に効果があるのか?』という点に絞ってお話ししていきたいと思います。

<レクチャー動画こちら

Source : マインドフル瞑想チャンネル

1, マインドフルネスで集中力が鍛えられる

まず基本的にマインドフルネスは直感を鍛える上でとても素晴らしい効果を発揮するものだと思っています。

1番目にはマインドフルネスの実践によって集中力を鍛えることができる点です。
集中した状態を意識的に作れるようになってくると、後述する2, 3, 4の効果との相乗効果で、結果的に直感が降りて来やすくなります。

このように、マインドフルネスで鍛えられた集中力は、直感を受け取る素地を作ります。


2, マインドフルネスで自己信頼・自信を獲得

もう一つの基本的なマインドフルネスの効果である「評価しない判断をしない、ありのままに気づく」という能力も直感を受け取ることに繋がります。

例えば、皆さんが集中して瞑想をしているときに、ふと何か頭に浮かんできた自分の考えを「信じていいのかな?」とか「自分はこんな変なことを考えている」とか「これってなんか面白そうだけど、会社では受け入れてもらえないよね」みたいに感じることがあるかもしれません。それらは頭の中に湧いてくる思考なんですけれども、マインドフルネスを鍛えていくと「まぁそれもいいんだ」「ありのままでいいんだ」ということが承認できるようになってきます。

頭に浮かんだ考えの中に、直感の種がある場合があります。それらを否定するのではなくて、評価判断をしない、そして自分自身を信頼していくっていうことが、マインドフルネスによってできるようになってくると、自ずと直感の種も増えてくると思います。


3, 感覚が研ぎ澄まされ、小さな変化や兆しに気づきやすくなる

ここまでお話ししたマインドフルネスの2つの効果、

  • 集中力が高まる
  • 自己信頼もできるようになる

それらの結果として様々な感覚に気づくようになります。微細な感覚だったり、身体の感覚だったり、「なんかふわっといい感じだな」とか「なんかこれって嫌な感じがするな」とか「ワクワクするよね」みたいな感覚に気づくスペースがどんどん増えてくると思います。

そこで、そういった「なんとなく」の感覚に気づいたときに、ぜひその感覚を「こんなのはダメ」などその場で評価判断せず、試しにその感覚を信じて行動してみるとか、信じて考えてみるとか、何かしら次のアクションに繋げていってみてください。そこから洞察も生まれてきたり、行動してみた結果から思いもよらなかった新たな気づきの種が得られることもあると思います。

特に面白いのは私の経験上「ワクワクする」とか「何かいい感じ」みたいな感覚が自分の中から湧いてくることは『直感』にとってとても大事なのです。
そういった気づきや『なんとなく』の感覚をそのまま受け入れ、行動に移してみることで、新たな発見や洞察が得られるかもしれません。

直感力を鍛えるマインドフルネス瞑想【小さな変化に気づく】

Source : マインドフル瞑想チャンネル


4, 脳の可塑性による効果

さらに直感・マインドフルネス・脳、について考えてみると、マインドフルネスは直感力を鍛える上で脳にもきっといい影響が生じていると思います。

直感と直接つながるかどうかはまだ分かりませんが、幸福度と関わっていると言われている島皮質と呼ばれる脳領域はマインドフルネスで活性化すると言われています (Progress in Mind, 2020)。
さらにマインドフルネスは思考と感情のバランスをとると言われています。認知機能から運動機能まで幅広い役割を持つ前頭葉と情動(一時的で急激な感情の動き)を司る大脳辺縁系がいい感じでバランスが取れている状態、すなわち理性と感情がバランスしているところに、直感もふと湧いて来やすくなるんじゃないかなと思っています。

前頭葉(左図、オレンジ色の部分)と大脳辺縁系(右図、赤色の部分、大脳の深部に存在)の位置
Source : wikipedia


直感力を ビジネスや人生に活かす

このようにマインドフルネスによって鍛えられる、

  • コントロールを手放し、
  • ありのままをオッケーにしている状態、かつ、
  • すごく集中している

という状態は、直感力にとってとても良い状態です。


意識的にこの状態ができるようになってくると、ふと降りてくる または湧いてくる感覚やイメージと起きてくる現実が結びつきやすくなる、という体験もだんだん増えてくるんじゃないかなと思います。

例えばロジカルで左脳的で優秀なビジネスパーソンの方々が「直感」について語るときに「いろんなところにある点と点がパッとある時、急に面なるんだ」とか「面と面が立体的になるんだ」みたいな体験を話されたりすることがあります。
直感ってまさにそういう感覚ですね。

判断は留保しているんだけれども、意識はされている状態で、そのなんとなくの直感はいつかどこかの点と結びつけられる、いつか具体化される、といった出来事が日々仕事や生活をしている中でも起きてくるようになるんじゃないかなと思います。

日々の仕事や生活の中で、そういった直感を意識的に感じ取り、行動に移していくことで、新たな気づきやブレイクスルーが生まれるかもしれません。マインドフルネスを通じて直感力を鍛え、ビジネスや人生に活かしていってみてください。

Source : マインドフルネス研究所

(編集 : s子)

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪大学大学院博士前期課程修了。認定プロセスワーカー。臨床心理士。 瞑想経験20年以上。 マインドフルネス瞑想の土台でもある、10日間のヴィパッサナー瞑想リトリート(※)に15回以上参加。タイ、インドにて長期トリートで修行を積む。  深層心理学のユング心理学にルーツを持つプロセスワークの専門家。身体性やマインドフルネスを早くより研究、実践し、個人の心理のみならず、関係性やグループ、組織を対象に仕事をしている。ビジネスシーンにおいては、プロセスワークのコーチングや、組織開発やコンサルティングに従事。企業におけるマインドフルネス研修や、大手フィットネスクラブのマインドフルネス・プログラム開発や指導者養成も行う。著書に『日本一わかりやすいマインドフルネス瞑想"今この瞬間"に心と身体をつなぐ』BABジャパン2015、共訳書にアーノルド・ミンデル著『プロセスマインド』春秋社2013、ジュリー・ダイアモンド著『プロセスワーク入門』などがある。

(株)BLUE JIGEN 代表取締
バランスト・グロース・コンサルティング(株)取締役
(一社)日本プロセスワークセンター ファカルティ
日本トランスパーソナル学会 常任理事

(※) 10日間 話さずに座り続けるもの