瞑想時の正しい姿勢で心身のバランスを整える – 瞑想のステップアップ論Q & A

小島美佳:瞑想のステップアップ論について、ここまで2回お伝えしてきましたが、ここまででいただいた質問をご紹介し、ヨガインストラクター(RYT500)で弁護士のMasaさんに答えていただきたいと思います。

今回は、ヨガや瞑想における適切な姿勢を保つことの重要性についてです。特に背骨を真っすぐに保つことが推奨されていますが、その理由はただ単に「まっすぐ」であることだけではありません。適切な姿勢を保つことで、私たちの心身のバランスを整えることができるとのことです。

Source : 瞑想チャンネル for Leaders


Q「背骨をまっすぐに、座骨を立てるとよく聞きますが、背骨を真っすぐにした方がいい理由は何ですか?」

背骨の構造, 脊椎の部位
Source : wikipedia 椎骨

Masa:「背骨を立てる」という状態は、まっすぐストレートネックのように立てるというわけではなく、ナチュラルな背骨のカーブを保ちながら、頭頂を高くして座る、という状態です。背骨の自然なカーブを保ちながらまっすぐな姿勢を維持することで、体重を効率的に支え、背骨や筋肉、関節、靭帯等への負担が減少します。

ヨガも含めたスピリチュアル的な観点で言うと、背骨の中心にスシュムナー・ナディ(スシュムナー管)というエネルギーの通り道が通っています。それが人間の体の中の最もメインのエネルギーの通り道なのですが、そこが真っすぐに立っていることによって、きちんと上下にエネルギーが動く、そのために背骨をまっすぐ立てる、と言われています。

また、スピリチュアル的な観点を除いて考えても、例えば猫背の姿勢は、背骨の自然なカーブを損ない、筋肉の緊張や内臓の圧迫を引き起こす可能性があります。さらに腹式呼吸の時は横隔膜を下げて呼吸をするので、猫背では呼吸が浅くなり、深い呼吸ができなくなってしまいます。

よって、内臓の位置も最適に保たれ、消化や呼吸機能が改善されるように、背骨をまっすぐに保つことが重要です。

腰椎椎間板
Source : wikipedia 椎間板ヘルニア

一方、猫背の逆で、背骨を反ってしまう・反り腰では、特に腰に負荷がかかり非常に危険です。椎間板ヘルニアという病気が一番有名かと思いますが、背骨というのは、椎骨 (vertebra) が1つずつ積み上がって形成されているので、反った状態では腰椎の辺りの椎骨の間にある椎間板(軟骨)が潰れてしまい、痛めてしまう恐れがあります。そうなってしまうと呼吸に集中はできなくなってしまうので、こういった姿勢も良くないです。

したがって、ナチュラルな背骨のカーブを残しながら真っすぐに座るということがお勧めとされています。


Q: 背骨を真っすぐに保つためのおすすめのトレーニング法はありますか?

Masa:僕のおすすめはヨガです。

ヨガと聞いて皆さんがイメージされる「ポーズを取っているヨガ(アーサナ)」は、長時間瞑想ができる体を作るためにデザインされているので、そういった意味でもヨガの練習をされるのが一番良いと考えます。ただし、流派によっては後屈ばかりをやっていたり、瞑想に重きを置いていなかったりするものもあるので、どのような練習を行う流派、スタジオ、先生なのかということには注意が必要です。

その他で考えると、ジャイロトニックであるとか、ピラティスといったインナーマッスルを鍛える系のトレーニングですね。そういったものを実践していくことで、まっすぐ自分の身体を立てやすくなるというのはあるかなと思います。

また、背骨をまっすぐに伸ばすという点では、必ずしも何の支えもない状態でまっすぐに立たせなければならないわけではありません。もし、姿勢を保つための筋力がまだ伴っていなければ、壁に背中をつけ圧力のかからない状態、1番楽な状態で背骨を真っすぐに保つということも全然ありなので、ここはあまり気にしないでいただければと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

瞑想歴20年以上。 15歳までヨーロッパで育つ。慶応義塾大学を卒業後、アクセンチュアで組織戦略・人材開発のコンサルティングに従事し異例のスピードで昇進。アクセンチュア・ジャパン 史上 最も若い女性マネジャーとして抜擢される。その後、独立系コンサルティング企業でビジネス開発に携わる傍ら、キャリアコンサルタント及びコーチとして活動。不確実な時代の波を乗りこなす事業の在り方やビジネスパーソンとしての生き方について考えはじめる。 2003年、瞑想に出会い習慣化するようになる。2010年よりビジネスの世界で活動をつづけながら、年間500名以上のクライアントへ瞑想的なテクニックを活用したカウンセリングを行っている。株式会社バランスオブゲーム代表。 監訳書:『コーチング術で部下と良い関係を築く』 共著:『「ハイパフォーマーの問題解決力」を極める』