FocusCalm™と脳波測定アプリで集中力を高める|museよりオススメな理由とは?

FocusCalm™のアプリで集中とリラックスのトレーニングができる3つの理由

 FocusCalm™は、脳波を測定するだけではありません。ここでは、FocusCalm™の付属アプリを使う3つメリットをご紹介します。

1. リアルタイムに脳波の変化を視覚化する

 こういった家庭用脳波計はバイオフィードバックの要素も持っています。つまり、自分がどんな状態だと脳波がアクティブになったりリラックスになったりするかを、リアルタイムで目で見て確認し知ることができます。これによって、自分の感情や思考のパターンを客観的に把握することも可能です。

2. ゲーム感覚で集中力やリラックス力を鍛える

 また付属のアプリには集中力やリラックス力を鍛えるためのゲームが用意されています。
 リラックスするためのCalmゲームでは、リラックス向きの音楽や映像を楽しみながら、心身の安らぎを深めることができます。
 一方、集中ゲームではプレッシャーのかかる問題に取り組み、それをやると一気にアクティブに入っちゃうんです。そこで、集中ゲームをやりながらもリラックス状態を保とうと意識すると、プレッシャーやストレス下でも冷静さを保つ、リラックス状態を維持しつつ集中力を高める、という状態を鍛えることができるんです。

3. 日々の成果や進歩を記録してモチベーションを維持する

 さらに、付属のアプリではトレーニングの結果や履歴をグラフや数値で表示してくれます。これによって、自分の成果や進歩を目に見える形で確認することができます。

 最近しばらく使ってなかったんですけど、使い始めた頃は「こんなにリアルに違いが出るんだな」と実感して、変化が可視化されることによって日々の瞑想のモチベーションに繋がって、習慣化やトレーニングになるなってすごく思いました。

小島美佳:よく瞑想を始めたばかりの方に聞かれる、「瞑想をしていて今の私の瞑想あってるのかしら、間違っているのかしら」っていうのも、別にどんな瞑想でも間違ってはいないと思うんですけど、ちゃんとフィードバックがあるっていうことはすごい大事ですよね。
 そういう意味ではこれが下手な解釈ではなく客観的なファクトとして確認できるのはいいですよね。初心者の方とか、確認したい人には合ってますよね。
 さらにビジネスマンの方とかは、結果がちゃんと目で見えることでモチベーションにも繋がる気がします。

松村憲:はいというのが、とりあえずの感想 兼 使ってみている感じですね。


脳波測定アプリを日常に取り入れ 得られる効果とは

小島美佳:今お話をされている最中も赤になったりとかして、結構面白いなっていう風に思いました。
 さきほど言われてた脳波測定アプリ GoodBrainのグループ計測機能で、お互いに脳波のデータを共有したり、職場における皆さんの状態が分かるってことをうまく応用できたら、面白いですよね。

s子:この脳波計をつけてみんなで会議してたら、赤く光出して「あの人無言だけど、今怒りだしたな」とか、バレバレなんですかね。

松村憲:そういった自己認識や周囲の気づきも早まると思うんですね。
(※注:実際に脳波計を使ったニューロフィードバックによって、認知機能が高まる、という論文もあります。Neurofeedback training of the upper alpha frequency band in EEG improves cognitive performance, Neuroimage, 2011
 相手の感情やコンディションを理解したり、共感できたり。相手の脳波状態を知ることで、それに合わせて話し方や態度を変え、円滑なコミュニケーションを図ることができたり。

小島美佳:そう考えると、私はFocusCalmの方は使ったことがないのですが、Museを使った時の感じだと、どちらかというと自分自身の瞑想状態をリアルタイムに確認するっていう目的の方がメインだった感じがしました。これから瞑想を始めたいですっていう人には適しているのかなと思いました。
 一方でFocusCalmの方はお話を聞いてて、瞑想中以外にも日常生活やスポーツをする時とかにも使えるそうなので、いろんな意味で応用が効き始めている、今後の発展にも期待できそうだなと思いました。
 あと自分自身がMuseを使ってる時に最初の表であった4番の身体バランスを見られてたっていうのは全然自覚がなかったのでびっくりしました。

s子:体の傾きとか感知しているって書いてありました。瞑想中に背筋が伸びているかとかヨガをしている時とかに使えるんですかね。

小島美佳:そういう感じなんですかね。Museは分かりやすいですよね、シンプルなんだろうなって気がします。

s子:あと測定に使われる電極の数や位置が、これらの2つの脳波計では違う、という図がGoodBrainのHPに載ってました。

家庭用脳波計の電極の位置 Source : GoodBrain


Muse2との使用感の違い

 Museはバンドの裏側にセンサーが7つ(脳波を測る電極は5つ)あるらしいんですけど、FocusCalmはおでこの真ん中のところに3つ集まっていて前頭葉あたりを集中的に測るので、計測が安定しているとのことです。また、FocusCalmの方は耳周りにセンサーがないので、付け心地がいいって書いてありました。

小島美佳:そうなんですよ、なんかねMuseの場合はセンサーの数が多いからか、全部のセンサーがちゃんと肌と接触していないと「ちゃんと装着しろ」ってエラーが出ちゃって「めんどくさいな」って思いながらやってました(苦笑)。
 なので、着用している時はあんまり自分が動けないっていうか、そもそも瞑想してるから動くなよって話なのかもしれないですけど、ずっと着けたまま日常生活を送る、というのはMuseの場合は難しいのかな、と感じましたね。
 だから付け心地とか、瞑想以外の時も長時間つけてモニタリングすることを想定すると、おでこを集中的に計測できるFocusCalmの方がいいんだろうなって思います。

s子:ちなみにMuse2は耳のところが痛いとか、挟まってる感じでずっとつけていられなさそう、って感想もありました(苦笑)。

小島美佳:なるほど。FocusCalmはリラックス状態に入るスピードとかも見てくれるんですね。
 マツケンさんはどう感じました?結構リラックスに入れてる体感と測定結果が一致していました?

松村憲:そうですね。
 今こうやって生配信で話しながらでは、なかなかリラックスには入れないなっていうのが分かりました。注意が散漫になってるなと。
 でもリラックス状態に意図的に入ろうとしたら、僕多分すごい早いと思います。スピードとデプスはもう結構早くスコアが出て、あとコンシステンシーも、あーこんな感じなんだって思いました。
 やっぱり見える化してデータ化されると、日々の瞑想や状態を比較できていいですよね。

※注:FocusCalmとMuse2の違いの詳細については、GoodBrain HPの『どの脳波デバイスを買うべき?一年間使用した経験をもとに徹底比較&解説!!』をご参照ください。


脳波計を使って自己認識力を高めるメリットとは

 あと自分のその時の状態が、リアルタイムにニューロフィードバックという形で色やスコア・グラフで可視化されることで、瞑想の実践だけじゃなくて、日々自分がどんな感情や思考に影響されているか、どんな効果や変化が起きているかを客観的に把握できるデータが得られ、その結果、自己認識につながると思います。

 瞑想はいい悪いではないと言われますが、「質の高い瞑想ができてたなー」という感覚があったときに、さらに脳波から算出されたスコアなどでフィードバックもあると、答え合わせができるとか、より効果や変化を実感できると思いますね。
 また瞑想やマインドフルネスは長期的な習慣化によって、より効果を実感できるものですが、日々の変化は目に見えるものではないので、アプリで日々の成果や進歩を記録することで、目に見える形で成果を確認することができます。これによって瞑想に対する意識も変わるんだろうなと感じましたね。

 さらに瞑想以外の日々の生活においても、私たちはさまざまな感情やストレスにさらされますが、自己認識力が高まることによって、それらに客観的に対処する方法を選ぶことができるようにます。


脳波計の今後の可能性と展望

松村憲:あとはGoodBrainアプリについては知らなかったんですが、リアルタイム計測や多人数同時に遠隔測定とか興味深いですね。
 ガジェットの初期投資代がかかりそうですけど、うまくグループ計測機能を導入できたらチームビルディングとかにも活用できそうですね。

s子:実際にそういうのも始まってるみたいですね。

松村憲:そうなんですね。
 例えば会議の時に脳波を測定しながら普通に進めつつ、その後10分間の瞑想をみんなでやってみた時どう変化するか?とか、そこからもう1回会議してとか、10分-10分-10分ぐらいのサイクルだったら、なんとか普通のビジネスマンでも無理なくできそうな気がします。それで瞑想の前と後で、会議中のおでこのライトの光り方とか変わったら面白いですね。
 結果的に、使った人が「瞑想とか呼吸に意識を向けると、なんとなく良くなるんだなぁ」みたいに実感できるといいですよね。

小島美佳:これ前に私がMuseを使っていたのが2019年で今どうなってるかわからないですし、FocusCalmも今後どうなるかわかんないですけど、今現在も研究と連動しながら発展してる感じなので今後のアップデートが楽しみですね。

松村憲:そんな感じがしますね。GoodBrainの公式HPを見てみると、FocusCalmはハーバード大学のイノベーションラボに所属するBrainCo™社(2015年創業)という会社が開発したんですね。そして、どちらの脳波計もMITNASA、いろんな研究機関で導入されたり共同研究されたりしてるんですね。


FocusCalm™が提案する最適な脳波バランスとは?

Museの測定データ①

小島美佳:ちなみにFocusCalmの場合、一番高いスコアを叩き出してみたい、とゲーム感覚でやろうとした場合は、一番リラックスしてる状態だといいみたいな感じなんですかね?
 
 以前私が実際にMuseを使って瞑想していた時は、集中瞑想の深いところまで行くと鳥がずっと鳴き続ける(calmの状態)んだなって検証ができて(右図 Museの測定データ①)、それで満足しちゃったんですが、、、
 このFocusCalmが定義する『いい瞑想』は何なのか、マツケン的にはこういう瞑想をしているときが一番高い点数が出たな、みたいなのを検証したことがあったら知りたいです。

松村憲:はい、多分Museと近いと思います。やっぱり集中ができていて深い、かつその状態を維持できていると、スコアが高くなります。
 この集中がぶれるところが脳波が変わるところなので、そうするとおでこのライトが黄色と青と行ったり来たりし始めて、それがコンシステンシーというスコアに影響するんですね。

 図3の右上のグラフ(GoodBrainの公式サイトからお借りしました)では、黄色からすぐに青のRelaxedが続いていて、これはかなり深く良い瞑想が続いている状態ですね。基本的にはそこだと思います。

小島美佳:なるほど。
 瞑想の入り口としては集中やリラックスが深ければ深いほどいい、というのは全然いいかなと思うんですけど、次に気づき力を上げていこうとすると、注意を向ける範囲を広げたりするじゃないですか。
 そういうことをやると、脳波計的には集中度は下がっていると判断されて、リラックス(青色)ではなくて黄色が増えるんだろうな、と思いました。

Museの測定データ②

 以前私がMuseをつけて、拡張瞑想でいろんなところに注意を向け、注意を分散させてみたら、Museの判定的にはずっとニュートラルの状態だったんです(右図 Museの測定データ②)。
 こうやって判定されているんだなっていうメカニズムが、ちょっとわかったっていう感じではあったんですよ。

 なので、まずは瞑想を始めたばかりの方は、Museの鳥のさえずり、FocusCalmはこのブルーのリラックスが出るという、集中しつつリラックスしている状態を目指していきましょう、っていうのはすごい理にかなってると感じました。集中力やリラックスはマインドフルネスの基本でもありますし、最初に説明したマインドフルネスで目指したい状態もそこですし、鍛えられることで効果や変化も色々出てきて実感できるんだと思います。
 いわゆるマインドフルネスで言われているような効果の受け取りは続いていくようになったり、慣れてくるとその時間も多分増えてくるかなと思います。


脳波計をビジネスシーンで活用する方法

 そこでビジネスマン視点で考えると次に気になるのは、「じゃあ一番そのリラックスっていう青いエリアを増やすためにはどういう瞑想をしたらいいか?」っていうことを、聞きたくなると思うんですよ。
 今後、検証できたら面白そうだな、と思ったのは、こういう瞑想すると高いスコアが出やすいよとか、いくつかの瞑想法のバリエーションでリラックスモードに入りやすい瞑想はこれです、みたいなことが分かるとすごく面白いなあと思いました。

 私たちは20年以上も瞑想をやってきたので、あんまり参考にならないかもしれないけど、始めたばかりの皆さんとかと一緒に瞑想をやる時に、呼吸にフォーカスをするとリラックスに行きやすいとか、リラックスしやすい方法は人によって違ってくるかもしれないですけど、それも含めていろんな検証実験ができたら、今後さらに有用な活用法とか瞑想法とかも出てくるかも、と思いました。

s子:ちなみにこの脳波計2つとも、付属のアプリのマインドフルネス ガイドは英語しかないんですよね、今のところ。
 あとこのFocusCalmの測定データ(図3)の左側っていうのは、通常状態で着用したデータって書いてあったんですけど、マツケンさんもこういったデータとか取られてみたりしました?

松村憲:そうですね、さっき生配信中に着けてお見せしたのがそれに近いですけど、ただFocusCalmをつけてればいいってだけですよね。

小島美佳:それって一日中つけてなきゃいけないってことですよね(笑)。毎日つけっぱなしだったら、活動状況によって脳波はぶれますよね。

松村憲:あと面白いのは、試しにうちの子供につけてみたら、黄色と赤でした。

 これは我々は、活動してるときに青になる、つまりリラックスしながら作業するというトレーニングを基本的には受けないじゃないですか。だから普通に生活していて青(リラックス)になるとしたら、夜寝る時、あるいはちょっとしたリラックスした時とかぼーっとしてる時とかに、なるんだろうなと思います。
 ただ、こういう活動をしている時はこういう状態なんだな、ということをこういったデバイスで測ってみて、知ってるか知ってないか?という差は大きいだろうなと思います。

小島美佳:なるほどー。個人的には子供がめっちゃ集中してる時につけて何色が出るかってすごい興味あります。好きなゲームをやってる時に青とかだったらすごいな、みたいな。子供がめっちゃ集中してる時って周りの声が聞こえない、みたいなのありますよね。機会があったら是非やってみてください(笑)。

 今お話していて、私はMuseしか使ったことがないですけど、今から買うんだったらFocusCalmにしますね。

s子:最近ちょうど、リニューアルした新宿ハンズの2Fに『新しい文化の芽 発信プロジェクトのBOTTOエリア』っていうコーナーができて、FocusCalmやMuse2を店舗で見たり購入したりできる、とValue pressさんで見ました。
(ちなみにメディテーション ポッドも体験できるそうです)

松村憲:リアルタイムでシンクロしてますね。いろいろ、そういったものが身近に出てきて普及してくるとすごく面白いなと思いますよね。

小島美佳:私もMuseが出てきた時に「面白いな!」と思ったけれど、その他も結構探したけど意外とないもんだなと思ってました。

松村憲:今はMuse 2は安定的には買えなくて、FocusCalmは買える状態だと思います。

s子:アメリカではMuseの上位版?でMuse Sっていうのが発売されたんですけど、日本では電波法の問題とかで、日本で買える最新版はMuse2だそうです。

 あとは、VIE STYLE株式会社が開発したイヤホン型脳波計が、化粧品会社との共同開発で使われている、というプレスリリースも見ました。

小島美佳:私はひとしきりMuseで遊んだ後、面白かったんですけど、攻略したら満足してメルカリに出しちゃいました(笑)。
 でも今ちょっと試しにメルカリでMuse検索したら超出てる、まだまだホットな領域なんですねー、なるほどーありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪大学大学院博士前期課程修了。認定プロセスワーカー。臨床心理士。 瞑想経験20年以上。 マインドフルネス瞑想の土台でもある、10日間のヴィパッサナー瞑想リトリート(※)に15回以上参加。タイ、インドにて長期トリートで修行を積む。  深層心理学のユング心理学にルーツを持つプロセスワークの専門家。身体性やマインドフルネスを早くより研究、実践し、個人の心理のみならず、関係性やグループ、組織を対象に仕事をしている。ビジネスシーンにおいては、プロセスワークのコーチングや、組織開発やコンサルティングに従事。企業におけるマインドフルネス研修や、大手フィットネスクラブのマインドフルネス・プログラム開発や指導者養成も行う。著書に『日本一わかりやすいマインドフルネス瞑想"今この瞬間"に心と身体をつなぐ』BABジャパン2015、共訳書にアーノルド・ミンデル著『プロセスマインド』春秋社2013、ジュリー・ダイアモンド著『プロセスワーク入門』などがある。

(株)BLUE JIGEN 代表取締
バランスト・グロース・コンサルティング(株)取締役
(一社)日本プロセスワークセンター ファカルティ
日本トランスパーソナル学会 常任理事

(※) 10日間 話さずに座り続けるもの