脳波計museとアプリを瞑想のプロが使ってみた|瞑想した効果とコツご紹介

Source of cover photo: Amazon

 今回は、今話題の家庭用脳波計 Interaxon社製 museを瞑想歴17年以上の小島美佳が着用し、様々な瞑想を行った際、脳波がどのように変化するのか?を実験してみました。
 実際の瞑想しながらmuseで測定したデータも交えて、使用感と感想をお伝えしてみたいと思います!

muse 脳波計って何?


 museは専用アプリで瞑想をアシストしつつ、リアルタイムで脳波を測定し、脳波の状態・変化などをグラフ化・数値化することができるヘッドバンドです。
Amazon楽天から購入可能)

Source: Amazon

museとは:
 瞑想やヨガの練習の際に使用し、脳波を計測することができるセンシングヘッドバンド(脳波計)です。
 専用アプリを用いて3分間のガイド付きトレーニングセッションを行い、リアルタイムで脳から発生する一定の電気インパルスを測定し、Bluetooth接続によりモバイル端末にて計測データを保存することができます。継続して使用することにより、不安やストレスを軽減する、心を集中、集中と生産性の向上、ストレスの多い時代に落ち着きをもたらすことが期待されます。

(Amazonの製品紹介文より抜粋・意訳)

(※脳波についてはこちらの記事が参考になります)

Source: Amazon

 自分の瞑想がどのように自身の心身に影響を及ぼしているのか、またその効果がどのように表れているのか、については 私自身 常に興味があり、以前NeuroSky社製のMindwaveを使って、友人と実験をしたことがありました。

 このような瞑想アシスト家電やスマホアプリなども日々進化しているのだと思いますが、museを実際に使用してみて
①マインドフルネスに関心があり、ご自分のマインドフルネス体験とサイエンスを関連付けさせたい方、効果測定をしたい方、
また
②こういったガジェットがお好きな方!
には、少々マニアックではありますが、とても面白い商品だと思います。


最新型 muse 2も日本で購入できるようになりました。

(Amazonリンク楽天リンクYahoo! リンク

重量 752 g → 200 g へと大幅に軽量化したmuse 2

 

 さて、この後は 私が実際にmuseを装着して瞑想をしたときの計測データと使用感をご紹介したいと思います。
 使い方は簡単です!
 専用アプリをダウンロードしたスマホとmuseをBluetooth経由で連動させたのち、頭にmuseを装着して使用します。

 まずは、3分間の瞑想を体験してみることにしました。
 森林の中にいる設定で、うまく集中できていないとヘッドホンから聞こえる雨の音が大きくなり、より心が穏やかに静かになると鳥のさえずりが聞こえてくるようになっています。

 熟練の瞑想者には、こういったゴールが設定されてしまうことには抵抗あるかもしれません (本来、瞑想にはゴールや目的はありませんから… )。
 ただ、これはこれで新しい領域を探求するという意味で、興味深いと感じます。

 

瞑想1回目:まずはお試しでやってみました

 隣の部屋で家族がテレビを見ている中で実験した結果がこちらです。
“ニュートラル(Neutral)” には入れていますが、鳥のさえずり (Calmの状態)は1度しかありませんでした(下の実際の計測データの緑の四角)。
また、気が散った状態から ”Neutral” に戻すための “recovery” が行われている様子(下図の赤い四角、および脳波データグラフ下の黄色の星印)も計測されていました。
 このグラフと解析結果を見ると、museは瞑想や周りの状況によって変化した脳の状態や意識状態をきちんと測定できているんだな、と興味深く感じました。

museを装着して行った瞑想1回目の実際の計測データ

瞑想2回目:普段やっている拡張瞑想での測定

 この回では、私が普段行っている瞑想のやり方で実施しました。
 全てを俯瞰してみる、いわゆる 拡張瞑想 と呼ばれる方法で、外から聞こえてくる音、自分の体感覚、呼吸、思考など、全てを観察するような感じです。
 そうすると、museはその状態は “ニュートラル(Neutral)” と判断したようです。
 “Active” だったのは1秒だけでしたが、鳥のさえずり(Calm)もありませんでした。

museを装着した瞑想2回目の実際の計測データ

瞑想3回目:museが設定する “Calm” の状態の探索

 ということで、今回は「museで鳥のさえずりが聞けるようになるメカニズムを解明する」というゴールをあえて設定し、ちょっとした実験をしてみることにしました。
 様々なステートに自分の意識状態を置いてみることで、どのようになると 鳥が鳴いてくれる (museが定義する “Calm, 穏やか” の状態に脳波を意図的に変化させる)のか?を確かめてみました。

 すると、“光につながる瞑想” を行っているときに、鳥のさえずりがずっと聞こえている状態 (下図の脳波データグラフ下の青い鳥マーク) が起こりました。
 また、後半の2分20秒ごろから出ている鳥のマークの部分では ”音に集中する瞑想” をやっている時でした。
 どうやらmuseは 拡張瞑想よりも 何か1つの状態にチューニングしている状態、集中瞑想の方を “Calm (穏やか)” と判断するようです。

museを装着した瞑想3回目の実際の計測データ

瞑想4回目:意図的にCalmの状態を目指した瞑想

 最後に、最も面白い結果をご紹介します☆
 こちらは先程の3回目のデータを踏まえて意図的にcalmを目指して瞑想を行なった結果、3分間ずっと鳥のさえずりが聞こえ続けた (Calmの状態)ものです。
 さて、どのような瞑想を行ったと思いますか?

museを装着した瞑想4回目の実際の計測データ
鳥さえずりまくりです。


 答えは、こちらは 慈愛の瞑想を行った際の結果です。
 自分が大切にしている人、もの、場所などを思い浮かべながら、それらの存在があることに感謝する…といったスタンスで瞑想してみた結果です。
 非常に面白いですね。

<慈愛の瞑想の音声ガイド>

 松村憲さんによる慈愛の瞑想の音声ガイド(7分間)を公式YouTubeにアップしました。
 ご興味ある方はぜひお試しください!

Source : マインドフル瞑想チャンネル


 このようにmuse を活用すると、自分自身の今の状態や瞑想前後での状態の変化を、脳波という数値によってある程度データ化し、把握できることは確かだと思います。
 いろいろと実験できる、というモチベーションがあるので 私自身にとっては瞑想の幅を広げてくれるガジェットになりそうです。

皆さんもご興味あれば是非試してみてください!


muse 2 の国内販売が始まりました!(2020年10月追記)

 脳波計museに、新たに「心拍数測定」「身体バランス測定」「呼吸スピード測定」機能が追加された muse2 が発売され国内でも購入できるようになりました!
 これまでのmuse重量 752 gから、200 gへと大幅に軽量化
 サブスクで500以上もの誘導瞑想音源やゲーム形式の瞑想継続プログラムも利用できるとのことです。
流行に敏感な方は是非チェックを!
(Amazonリンク楽天リンクYahoo! リンク

(入眠導入(Go-to-sleep journeys)機能を搭載し、寝ながらも装着できる柔らかい素材を使用したmuse Sはまだ国内では購入できないようです…)

Source : Amazon


 またMuse以外の脳波計についてもリサーチしていたら、楽天市場で脳波関連機器の専門店 / HOPETRUSTというお店を発見しました。

 スマホと連動させてゲーム感覚で瞑想を楽しめる、高機能脳波計 Macrotellect社製 BrainLink Lite というものもありました。
 瞑想を続けるモチベーション維持にもよさそうです。(Amazonリンク楽天リンク

Source : 楽天



▪️こちらの記事もオススメです

メディテーションポッドを体験してきました
 メディテーションに最適な構造、デザイン、テクノロジーを融合した世界初のメディテーションポッドの中に入って、実際に体験してきたレポートです!

マインドフルネス本紹介|実践!マインドフルネスDVD
 早稲田大学熊野先生著、集中瞑想観察瞑想の基礎から実践まで丁寧に解説された本書について紹介しています。

瞑想の「方法」で脳への影響に変化、複数組み合わせが有効か(Forbes JAPAN 2017年)

マインドフルネス おすすめ情報

ABOUTこの記事をかいた人

瞑想歴17年以上。 15歳までヨーロッパで育つ。慶応義塾大学を卒業後、アクセンチュアで組織戦略・人材開発のコンサルティングに従事し異例のスピードで昇進。アクセンチュア・ジャパン 史上 最も若い女性マネジャーとして抜擢される。その後、独立系コンサルティング企業でビジネス開発に携わる傍ら、キャリアコンサルタント及びコーチとして活動。不確実な時代の波を乗りこなす事業の在り方やビジネスパーソンとしての生き方について考えはじめる。 2003年、瞑想に出会い習慣化するようになる。2010年よりビジネスの世界で活動をつづけながら、年間500名以上のクライアントへ瞑想的なテクニックを活用したカウンセリングを行っている。株式会社バランスオブゲーム代表。 監訳書:『コーチング術で部下と良い関係を築く』 共著:『「ハイパフォーマーの問題解決力」を極める』