職場にマインドフルネスが導入される効果|中間管理職が語る

会社のミッションを誰よりも自覚し、方向性が逸れていないか確認できる人間は、経営者のほかにはいない。ゆえに経営者は孤独です。

同じレベルでの認識を共有できる相手が、社内にはいないことを自覚するとき、自らを客観的に点検し、直観を磨き、バランスを整える方法として、瞑想などのマインドフルネスの取り組みへと行き着くのだと思います。
多くの優秀なリーダーの方たちはそのことの重要性に気がついている、ということだと思います。

組織にマインドフルネスを取り入れる

でも今回はそのリーダーだけでなく、組織の活性化にマインドフルネスを取り入れる重要性について考えてみたいと思います。

私は転職でさまざまな企業で働いてきましたが、幸運なことに多くの優秀な社員の方たちとめぐり合う機会を得ました。間近で一緒にお仕事をさせていただき、その仕事ぶりによく感動していたことを覚えています。

一方で、組織全体でみたときに、どこの企業でも共通に感じることがありました。
ありのままに感じたことを書いてみますと、多くの社員にとって重要なのは、

  • 余分な仕事が増えないか
  • 責任を押し付けられるリスクはないか
  • 定時に帰ることができるか

などであって、会社のミッションをどうやって実践するかにフォーカスしているひとは、そう多くはないということ。

役職についている方の多くも、

  • 出世に関係するか
  • 失脚のリスクはないかなど

自らが不利な立場に立たないように、社内政治に心を砕いているという現状。
ほかにも互いの立場を主張し合い部署間の足並みがそろわないなど、一丸となってミッションを実践するどこではなく、逆の作用が働いているということは、おそらく私だけではなく、多くの方が肌で感じていることではないでしょうか。

会社としてのミッションを遂行するためには?

これらの実体は 何かを吟味してみると… その内容は、

『恐怖やエゴ

潜在意識で、失うかもしれないものへの恐怖にとらわれていると受け身になります。会社のミッションを遂行する上で、意義がありそうな試みをするよりも、保身に終始することになります。

生活や生命を維持する上で「自らの立場や身を守る」ということはもちろん重要です。だから、エゴや恐怖も必要な役割を果たしています。
しかし、これらの感情による反応が強くなりすぎると、個々がもつ本来のパワーや、ひいては組織全体のちからを発揮することができなくなります。

つまり、社員ひとり一人の “バランス感覚を鍛えること” が鍵になります。ではどうすれば、これらの恐怖やエゴの過剰なはたらきを整えることができるでしょうか。

これらの感情の動きは、目標管理のように目に見える形で取り扱うことはできないものです。
また、他人の内面をのぞいたり、干渉することはできないので、個々の内面的な取り組みが必要ということになります。

マインドフルネスによって気づきと手放しが進む

その方法として多くの企業が取り入れ始めたのが、マインドフルネスの取り組みです。
瞑想を介して自己を観察することに慣れてくると、自然と思い込みやとらわれていた感情に気がつき、手放すことができるようになります。
まずは内的な感情の動きに醒めている状態をつくることが、第一歩です。

組織はマインドの集まり。
ひとり一人のマインドが、本来もつパワーを発揮できるようにするために、
目標管理といった外的な取り組みだけでなく、内面からの取り組みを始めてはいかがでしょうか。

記:さち

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ABOUTこの記事をかいた人

様々な業種にまたがる転職経験を生かし、マーケティング コンサルタントとして起業。しかし、ある日突然、言葉が変わる変化を体験から、それまでとは物事の捉え方がまったく変わり、自分の意識が変わっていることに気がつく。すでに多くの宝に囲まれていること、それに気がつくことで幸福感に満たされることを実感したことから、この意識をアルケミスティック・マインドと名付ける。 アルケミスティック・マインドに至るまでの過程について情報発信を開始。 こちらではアルケミスティック・マインドに至るまでのマンドフルな意識のあり方について、ちょっとしたヒントをお届けしていきたいと思っています。