マインドフルネス瞑想の継続で何が変わった? 【瞑想経験者に聞く 第五回】

マインドフルネス瞑想を生活に取り入れている人達は、日々どのように瞑想を実践しているのでしょうか。また瞑想を継続することで起こった具体的な変化や効果は?
前回の連載から間が空きましたが、第五回はs子がインタビューしていきます。

今回は、瞑想サロンでご一緒している、たまみさんにお話を伺いました。お時間のない方は【まとめ】をご覧ください。

【まとめ】

  • 瞑想は「やりたいときにやる」ようにしている
  • 週に2回の 瞑想サロンに参加することで サイクルを維持
  • 瞑想を始めてからは 体内時計が整い 身体の調子がよい
  • サロン以外では muse も使っている
  • 瞑想中に気になることが出てきたら 中断して目を開けてメモすれば すんなり戻れる
  • 楽しんでやれることが一番。人と一緒にやれることも一つ継続のポイントかも…

瞑想を始めたキッカケ

――たまみさんが最初に瞑想を始められたきっかけから教えていただけますか?

 私が瞑想に最初に触れたのは20年ほど前で、エネルギーワーク系の講座の中だったと思います。その後、断食道場に行った際に毎日朝晩2回の瞑想をやってみてから、帰った後も自宅でもやってみようと思いました。

――今はどんなふうに日々瞑想を続けていらっしゃるんですか?

 本来瞑想は、毎日決まった時間にする、習慣化する、のがいいとは思うのですが、私の性格上、決めてしまうと「キッチリしないといけない」と変な方向に向かいがちなので、やりたい時にやることにしています。
 日々の瞑想は、コロナ禍の一年半前くらいに始まった瞑想サロンでの週二回のオンライン瞑想会に参加して継続しています。あとはたまにサロンで公開されている瞑想の録音を聴きながら一人でやるくらいで、ふだんは自分一人ではほとんどやってないです。

瞑想の継続で感じた変化:眠れる、朝から動ける!

――瞑想を継続するようになって、ご自分で何か変化は感じられましたか?

 そうですね、ちょうどサロンで瞑想を継続するようになってから、体内時計が整ってきたなぁと感じました。
以前は体調を崩していたこともあって体内時計どころではなく、身体に痛みもあり寝られなかったりしていました。もともとすごい夜型で、夜の方がしゃきっとして仕事や自分のやりたいことができると思ってかなり夜遅くまで起きていることが多かったのですが、最近は夜10時過ぎたあたりから眠くてお休みモード全開になります。
夜にちゃんと眠くなって寝られて、朝から動けるようになった、体内時計が整ってきたな、と感じられ、その頃から体の痛みなどもおさまってきました。この二つは瞑想を継続してから変わったなとはっきり自覚もできて、明確な瞑想の効果だなと感じています。

――私の中の夜型の人のイメージって、朝が苦手で午前中は血圧が低くて眠くて、夜になると目も頭も冴えて活動的になってはかどる、みたいな感じなんですが、以前はそういう感じだったんですか?

 はい、昼間はぼーっとしてるっていうか、仕事でやらなければいけないことは日中もやってはいたんですけれども、昼間はあまり自分の中でうまく回らないって感覚はあって、夜の方が頭が冴えるって思ってました。

――それが瞑想を続けて夜の10時には眠くなるようになって朝に活動できるようになってきた?

 今も昼間も眠かったり、冬は朝起きづらいこともあるんですけれども、以前よりも朝から動けるように、昼間にも活動的になりました。
 前はやらないといけないことがあるので、とりあえずしんどいけど朝も無理矢理動く、だるいし面倒くさいけど、これはやらないと終わらないしって頭で考えて動く感じでした。
今は割と朝から段取りができるようになり、仕事も回るようになってきて、日常の生活リズムがだいぶ変わったなと思います。

――瞑想を続けることで生活のリズムが太陽のサイクルに合ってきたって感じなんですかね。私も睡眠サイクルが乱れた時色々調べたんです。そしたらヒトには時計遺伝子って体内時計を制御する遺伝子が何種類かあって、その遺伝子のタイプによって生まれつき夜型で朝が苦手っていう人が大体人口の1/3程度いるんだそうです。

 なので日本は学校も会社も9時―5時で、みんな昼間に一斉に動きましょう、ってのが常識のようになっているけれど、そもそも遺伝的に夜型の人がいるって理解して、例えば夜が得意な方は夜学や夜勤をやってみたり、その人の生活サイクルに合わせて日常が回る、みたいな世の中になったらいいなっていうのはボンヤリと考えたりしていて。そしてそういう遺伝的に夜型の人はなかなか生活習慣などだけでは朝型に変えにくい、とも聞くのですが、、、
たまみさんは夜型だったのが、瞑想を継続することで体内時計が昼に合ってきた感じなんですか?

 そうですね、今もたまにやらなきゃいけないことを夜に持ち越して気になってしまって、片付けようと眠いながらも始めると、1回眠さを通り過ぎると眠くならなくなるじゃないですか。そのモードで結構遅い時間までやると次の日しんどくなって、改めて「私、こんなこと前は毎日やってたんだ、無理してたんだな」って(苦笑)。
そう考えると、たぶん私は生まれつき夜型だったのではなくて、ただ単に「夜にずれこんでも終わらせないと」って無理してやっていたのを「自分は夜型」と思い込んでいただけだったのかもしれないです。頭は1日中重たかったし、物事がうまく回っていかない感じがあったのに長年気づかなかったみたい。

――そこに瞑想がうまくハマった感じですか?

 はい、私の中でオンライン瞑想会を始めていただいたタイミングがすごいよかったなぁと感じています。その前は体調がどんどんおかしくなっているのを自覚しつつ、精神的にも結構追い詰められていた感じがあったり、でも仕事は日々やらないとどんどん溜まってくるし、、、自分の生き方やこれから仕事をどうやっていったらいいかとすごい迷って悩んで、どうにかここから抜けられないかなぁって出口を探していた時に、ふと「やっぱり瞑想かなぁ」って感じました。
 そこからこちらで見たmuseの記事で興味を持って購入して使ってみたり、色々瞑想法を模索していた時期に、とてもタイミング良くサロンの瞑想会が始まったんです。今はサロンの定期的なオンライン瞑想会の方が面白くなって、ここ最近全くmuseも使っていなかったことを今思い出したので、また使ってみようと思いました(笑)。


家庭用脳波計Muse
Source : Amazon

――museは変化などをデータとして見られるので面白そうですよね。他に瞑想を継続することでなにか変わったなぁと思われることはありますか?

 体内時計が整ったら、体調もどんどん良くなってきていると感じています。あとは自分の周りの環境自体がちょっとずつ変わりつつあります。ずっと出口を探していた仕事についても、多分きっとこれからどんどん変わっていくんだろうな、とも感じています。瞑想を続けることで本当に外側の世界が変わっていくんだなぁって感じられることも、すごく面白いなぁって思います。

 後はちょっと引いて見るっていう客観視が、瞑想会の中ではできるんだけれども、日常生活の中でパニックになった時はすごい必死だし焦っているしで、後から「あれを引きの視点で見られたら、また違ったんじゃないかな?」って思うことが度々あったり。

――わかります(笑)。そのパニックと気づきのラグがだんだん短くなって、そのうち同時にできるようになるいいなぁと私も思ってます。

 そうですよね、瞑想を始める前はそういうことすら思わずにいたので、続けていったら少しずつそこに向かっていけるのかなっていう感じはしますね。

瞑想を続けていて困ったことや悩み

――逆にもし瞑想をしていて困ったこと、困っていることなどあれば教えてください

 瞑想している最中に「あ!あれするの忘れた!」とか思い出してしまい、思いがそこにいくと居ても立っても居られない状態になる時があります。あまりに気持ち悪い時は瞑想中でも瞑想したままの状態で、気になることを少ししてからすぐに瞑想に戻っています。
外側から眺めるということができていないからなのか?とも思うのですが、できていないことにフォーカスするより、今、できていることを認可する方がいいのかなぁと都合の良いようにとっていますが、それでもいいですか?

――こちらは美佳さんからご回答いただきました。

 私も 一人で瞑想中に思い出したことがあり、反射的に その行動をしてしまうことはよくありました。そして、たまみさんとの違いは私の場合はそのまま瞑想に戻らずに…ということも多かったような気がします。少しずつ慣らしていくことがよさそうですね。
思い出してしまったら それを脇に追いやるとますます気になるので まずはメモを取っておくのがオススメです。そうすると 意識の中から気になっていることを取り出せるのと、メモしたことによる安心感で おそらく瞑想に戻りやすくなるはずです。だんだんと大丈夫になってきたら、次は空想の中で メモをとることです。こんな感じで 自分をうまく騙して(笑) やってあげることは 有効だと思います。

なるほど、メモ!やってみます。

瞑想を続けるコツ ー 楽しんでやる

――たまみさんにとっての瞑想を続けるコツとかありますか?

 私は断食道場で瞑想を本格的にやったんですけれども、そこはやりたい人が集まって瞑想をやりましょうって感じで、丹田呼吸みたいなのやってたんですけど、感覚的に何かが違うと思って、、、それがいいとか悪いとかじゃなくて。今思うと、「楽しい」って感覚が足りなかったのかなあと思いました。

 その後も自分で瞑想法を色々と模索してやってたんですけど、ちょうどオンラインサロンで瞑想会が始まって、タイミング的にすごいまさに!って感じでした。

 Museなどを使って自分でやる瞑想とオンライン瞑想会って何が違うのかな?って考えてみると、参加する皆さんとのライブ感とか、あと良い意味でチーム感があって、例えば瞑想会にしばらく来ない方がいらしたら「どうしてらっしゃるのかな?」とちょっと思ったりだとか、そういったいい距離感で瞑想を続けられる場があるってのは大きな違いかなぁと思っています。
30分間のオンライン瞑想会の最後に皆さんの感想を聞いていても、毎回皆さん違っていて感想を聞く時間もすごく楽しみです。楽しんでやれるのも続けられる要素の一つかなって思います。

――このインタビューの前に簡単なやりとりをしていたときに、たまみさんは外側の感覚がすごく繊細な方なのかなぁと感じました。お散歩をしながら頭が空っぽになって至福に感じられたり、普段から瞑想状態のような時間を多く過ごされているのかなぁと。

 もともと小さな頃からぼーっとするのが好きだったんです。ほんとに小学生の頃から窓際に座ってぼーっと外を眺めてみるとか、そういうことがすごい好きだったみたいで。子供の頃は学校の授業よりも外の世界の方が面白くて、いろんなこと考えたりするのがまさに至福の時でした。
 それがだんだん大人になるにつれて忘れていたんだろうなぁ、忙しさにかまけて日常的にそういう至福の時間を中々持てなかったり、そういう感覚を自分の中の方に追いやってしまっていたのかもしれないんですけど、もしかしたらそういうことの積み重ねもあって、体調崩してしまったのかもしれないなぁって今は思います。

 あと歩くのも好きで、3駅分ぐらい歩くのとか全然普通ですし、人との待ち合わせでも時間があったら早めに出てとにかく歩いてっていうのを自然にしていました。「何が楽しかったんだろう?」と考えたら、健康のための運動を兼ねているのもあったんですけど、歩いている時は自分の世界にスッと入っていける感じが好きなのかもと。
 自分の世界に入りつつも、外側の世界もあって、どっぷり自分の世界に浸り切って全く外を見てないわけでもなくて、「通りすがりの花がきれいやなぁ」とか、「あー空は今日も青いな、雲がそこにあるな」とかも思う。この歩きながら外側の世界を観察しつつ自分の中に入る独特な感覚っていうのがすごい気持ちよかったんだなって思います。

――よく聞く『歩く瞑想』みたいな感じですかね?外側も観察しつつ自分の内の世界にも入っている、同時にやっているのって瞑想っぽいですよね。

 それ、と意識してやった事は無いんですけど、そういう感覚に近いのかなあって思ったことはあります。

さまざまな瞑想法を試して、自分に合ったものを

――最後にこれから瞑想を始めようって方に何かメッセージをお願いします。

 自分の瞑想もしっかりできているかどうかもわからないのにアレですけど、まずは気軽に始められたらいいんじゃないかなと思います。こういう風にしないといけないとかだけじゃなくて、ただ空を見てぼーっとしてても、お風呂や温泉に入ってぼーっとしてる時とかも瞑想になるんじゃないかなって思うんです。
他にも意識してないけれど日常の生活の中でも毎日やっている掃除とか洗濯とか、パターンが決まっていてルーティンになっていて頭がからっぽものままできることってありますよね。あれもやっている時は瞑想状態に入りやすいのかなと思っています。毎日やっていて手順も決まっていて何も考えないで作業できている時って、意識がストンってなってるなと感じています。

 私の場合は特に洗濯物を干しているときにそうなるんですけれども、誰にでも日常の中にそういう意識が自分の内に向くような瞬間・時間ってあるんじゃないかなぁと思います。

 改まってしっかり座る時間をとれなくても、日常の中で普段やっていることの中から自分に合いそうな「イマココ」に戻れるものを探してみたり、YouTubemuseやアプリなど使って瞑想を始めてみたり、一人だと続かない人やいつもと違う体験がしたかったら瞑想会に参加してもいいし、、、

 あまり型に囚われずに、いろいろ試してみて自分に合ったものが見つかったらいいんじゃないかなって思います。

――なるほどです、色々と参考になりました。ありがとうございました!

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター。 博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員・博士研究員・大学教員として教育研究に計10年以上従事(専門は分子生物学)。9割以上が男性の業界で女性が中間管理職として働く難しさを感じつつ、紆余曲折を経て小島美佳さんからマインドフルネスを学ぶ。 現在は心理学や精神世界のエッセンスを科学の言葉で咀嚼して伝える方法を模索中の、瞑想歴1-2年の初心者です。