コーチングにマインドフルネスを応用すると劇的に効果が高まる2つの理由

今回はマインドフルネスとコーチングの相性や、その相乗効果についてお話していきたいと思います。

レクチャー動画は公式YouTubeにて無料でご視聴いただけます。


マインドフルネスとは

 マインドフルネスでは『今ここ(Here and Now)に在る』ということが大事になってきます。なぜ大事か?と言うと、通常、心は現在からさまよい出て過去や未来に行き、過去のことを後悔したり、未来のことを不安に思ったりするものです。
 マインドフルネスではこのような意識が過去や未来に行ってしまうのを止める・消すというよりも、『今ここ』に意識を向けることで、過去にあったことも『今』の中に入り『今ここ』の中に未来もある、といった考え方ができるようになってきます。
 よって、マインドフルネスを実践していくことで、あまりブレずに過去・現在・未来の中に自分がいる、という状態に段々となってくると思います。

 このような状態はマインドフルネスの瞑想で起きてくることの一例で、他にもマインドフルネスには様々な効果があります。

コーチングxマインドフルネスの効果 ①|もっとゴールに集中できるようになる

 次に、この『今ここ』の中でブレずにいられる、というマインドフルな状態にコーチングを加えると、どんな良いことがあるのか?についてお話ししていきます。
 まず大前提としてコーチングとは?について簡単にお話しすると、コーチングの明確な目標の一つに「ゴールを描く」というのがあります。

 コーチングで目標やゴールを決めることで、『今ここ』とゴール・未来の間に集中し、テンションが起きてきます。
 そのクリエイティブなテンションに、さらにマインドフルネスな意識でより集中していくことによって、自分を成長させたり変化したり、といった変化のプロセスがより明確に進んでいく、ということが起こってきます。

 これはマインドフルネスで『今ここ』や呼吸に集中するだけではなくて、意図したゴール、未来のゴールやビジョンに集中する、ということもまたマインドフルの対象になり得る、という事なんです。
 そういう意味では、「コーチングをマインドフルネスする」とも言えますし、「マインドフルネス瞑想をしながらコーチングも応用する」といったこともできると思います。

コーチングxマインドフルネスの効果 ②|ポジティブサイクルが生まれる

 さらに深掘りしてこれら二つを応用するメリットをお伝えしていくと、マインドフルネスの実践で『今ここ』に集中することができると、未来やゴールについて自分の中に浮かんでくるネガティブな思考に気づいて手放したり、それによって湧いてくる不安の感情と共にあったり手放したり、といったこともできるようになってきます。こうなってくると、思考や感情が変化することによって、実際に脳の中でも変化が起きてくるんです。

 逆にマインドフルネスだけを1人で座って続けていて、ただ『今ここ』に集中するだけでは段々退屈、飽きてしまう、と感じてしまう方(過去記事『マインドフルネスが退屈でつまらない?続けた結果どうなるのか』参照)にも、そこにコーチングを取り入れてより明確な未来のゴールを描くことができると、ワクワクも生まれてくるかもしれないですね。

 自分が望む「こうなりたい、こうありたい、これを実現させたい」といったゴールやビジョンを描き意図を持って集中していくことで、それらもある意味思考ではあるんですけれども、脳の中でポジティブな思考が発生すれば、ポジティブな感情も湧いてきます。それらを『今ここ』で気づき続けると、とても良い状態になってきます。

 マインドフルネスを実践しながら「ワクワクしているこの感じ、いい」といった前向きな感じに気づき、より感じていくことで、より良い思考も感情も生まれる、といったポジティブサイクルが勝手に回り始めます(下図の右下のサイクル)。
 すると『今ここ』にいる質もすごく上がってくると思います。

Source : BLUE JIGEN


 このようにマインドフルネスにコーチングを応用していくことで、ポジティブなサイクルに入れるという相乗効果的で非常に価値のあるサイクルが生まれると思います。

 さらにコーチングを提供しているコーチもただ頭で考えてコーチングするのではなく、マインドフルネスを取り入れることでよりマインドフルに『今ここ』に気づく、今起きていることに気づく、という体験が増えてくればくるほど、受け取る価値もさらに増えてくると思います。ぜひ実践してみて、その効果を感じてみてください。

■未来のゴールを描き、『今ここ』で感じるエクササイズ(7分間)

前半部分をYouTubeにて無料公開しています。

全6つのポイントを含むフルバージョンのエクササイズ(7分間)はPeatixから。

マインドフルネス おすすめ情報

ABOUTこの記事をかいた人

大阪大学大学院博士前期課程修了。認定プロセスワーカー。臨床心理士。 瞑想経験20年以上。 マインドフルネス瞑想の土台でもある、10日間のヴィパッサナー瞑想リトリート(※)に15回以上参加。タイ、インドにて長期トリートで修行を積む。  深層心理学のユング心理学にルーツを持つプロセスワークの専門家。身体性やマインドフルネスを早くより研究、実践し、個人の心理のみならず、関係性やグループ、組織を対象に仕事をしている。ビジネスシーンにおいては、プロセスワークのコーチングや、組織開発やコンサルティングに従事。企業におけるマインドフルネス研修や、大手フィットネスクラブのマインドフルネス・プログラム開発や指導者養成も行う。著書に『日本一わかりやすいマインドフルネス瞑想"今この瞬間"に心と身体をつなぐ』BABジャパン2015、共訳書にアーノルド・ミンデル著『プロセスマインド』春秋社2013、ジュリー・ダイアモンド著『プロセスワーク入門』などがある。

(株)BLUE JIGEN 代表取締
バランスト・グロース・コンサルティング(株)取締役
(一社)日本プロセスワークセンター ファカルティ
日本トランスパーソナル学会 常任理事

(※) 10日間 話さずに座り続けるもの