ミラーニューロンの戦略的活用:ビジネススキル向上への革新的アプローチ

ニューロサイエンスの最新の発見が、ビジネスリーダーシップの新たなフロンティアを開拓します。前回の記事で解説した「ミラーニューロン」と呼ばれる脳細胞群は、人間の共感能力社会的認知スキルの基盤を形成することが明らかになっており、これらのスキルは現代のビジネス環境において極めて重要です。

本稿では、ミラーニューロンシステムの戦略的活用が、いかにしてビジネスパフォーマンスを最適化し、組織の競争優位性を高めるかを探求します。心理学者で認定プロセスワーカーの松村憲さんと、エグゼクティブコーチの小島美佳さんの対談を通じて、最新の脳科学研究の知見とその実務への応用について考察していきます。

ミラーニューロンの驚くべき可能性:心理学者の洞察

松村憲:ありがとうございました。
脳神経学から様々な分野にも繋がるお話をいただけたと思います。
僕の仕事の上での経験からも、人に変化が起きる際にはこのミラーニューロンが関わっているんだろうなと改めて思いました。


脳科学が明かす観察と模倣の威力:学習効果の最大化

ビジネスコーチングとヨガ:実践的デモンストレーションの効果

例えばわかりやすい例ですと、観察によって得られる効果でヨガがあります。
ヨガのトレーニングで僕の習ってた流派でサイレントデモンストレーションというのがあります。まずは先生が「今日伝えたいポーズはこれです」と言って新しいポーズのモデリングをします。私たちはその先生のポーズを無言で観察し、自分の身体にどのような変化が起こるかを感じてる、という時間があるんです。



そのように先生の身体・ポーズを観察することで、「本当にその部分がそんな風に動くんだ」とその部位が反応するような感覚、また「これ、できるかもしれない」「こんなに胸が開いたことない」といった感覚が湧いてきます。まさにこれってミラーニューロンの働きによるものじゃないかなと思って聞いていました。
先生のポーズを観察して視覚情報を通してミラーニューロンが反応し活性化した結果、それが神経系を通じて身体の変化や感覚の変化ももたらしてるのではないかな、と感じた体験がヨガであったのでシェアしました。

同様にコーチングでも、デモンストレーションを行いその後に実際にやってもらう、という機会があり、いかに良いデモを行うかが重要なポイントになってきます。

成功するリーダーのモデリング:ミラーニューロンを活用した効果的学習法

ヨガやコーチング以外でも、人は新しいことを学ぶ時、新しい体験に入っていく時にはロールモデルやモデリングという学習方法を使用することがあります。これはモデルを示されることで神経的に準備が整う、学習効果が非常に高まる、といった効果が期待されていて、まさにミラーニューロンシステムが関わっていると思いました。
OJTとかビジネスリーダーの育成においても、単に「これ、できるよね?」とだけ伝えられて必死に一人で試行錯誤するだけではなく、模倣やモデリングなどの重要性が今後より科学的に解明されてくると、現場でも活用されていくようになるのでは、と期待します。


ビジネスパフォーマンスを高める共感力と協調性の秘密

それから、脳内でのミラーニューロンシステムの位置が、社会的な情報処理や視覚情報処理にも関与しているという点も興味深いなと思いました。脳科学は僕の専門ではないですが、先ほど共感や社会性とミラーニューロンの連続性という話は実体験からも腑に落ちました。

人間は社会的な動物なので、神経系をよい状態にしてより良いパフォーマンスを、と考えると心理的に安全な状態が必要になってくるんだろうなと思います。心理的安全性には前側の腹側迷走神経が関わっていると言われ、腹側迷走神経は顔の表情や他者との関係性の中でのリラックス、喜びなどが関わる部分です。
まさにコンパッションや心理的安全性や協調性といった要素がミラーニューロンシステムと連動しているというのは非常に興味深い話だと思いました。

次世代育成:ミラーニューロンが促す子供の発達

最後に僕のバックグラウンドは臨床心理で、発達障害自閉スペクトラム症 (ASD) に近いお子さんと仕事で接する機会があります。
そして僕の好きな精神科医の先生は、患者さんの親御さんからの「治りますか?」という質問に対して、「発達障害は発達します」という答えていました。
実際、ミラーニューロン的な他者との関わりが増えることによって共感や社会性なども発達し、変わっていくことがあります。人間、情緒、関わりみたいなところとミラーニューロンとの関係が重要という点も、とても示唆深いなと思って聞いておりました。


ミラーニューロンを活用したリハビリと治療

s子:臨床で使える可能性、例えば脳卒中による麻痺やパーキンソン病・脳卒中患者さんの運動機能障害のリハビリにミラーニューロンを意図的に活性化させ、運動機能や感覚機能の回復や神経可塑性の促進を目指す、という試みが行われています。
具体的には

1, ミラーセラピー片手に麻痺が出ている場合、ご自分の健常側の手の動きを鏡に映して見ることで、麻痺側の手の運動機能や感覚機能の改善を図る手法 (ref. 1)

2, 運動イメージ自分が行いたい動作を頭の中で想像することで、運動野の活性化や神経可塑性の促進を目指す手法 (ref. 2)

3, 行動観察動作観察トレーニング (AOT)脳損傷による身体の活動領域や身体機能が低下した人に対し、模倣する意図を持ってその行動をしている人を観察することで、機能回復する傾向が報告されています。(ref. 3)

また先ほど松村さんがおっしゃっていたように、自閉スペクトラム症(ASD)の患者さんがミラーセラピーのように動かす自分の手の動きを観察、または他者の手の動きを観察することでミラーニューロン活動を反映する脳波(感覚運動野上の μ (8~13 Hz) 周波数)が抑制される(定型発達の個人と同じ脳活動になる)ことも知られています (ref. 4)。

他にも、いつも同じグループだけではなく、いろんな環境や人々と触れあうことで他者の視点や感情に気づきやすくなり、また自分の感情を言葉で表現することで自分の心の状態を整理しやすくなり、結果ミラーニューロンも活性化され、共感力が高まると言われています。

松村憲:そうですね。
子供のセラピーで行われる「情動調律」というのは、まさにそういったところに作用すると思いますし、子供が発達していく過程も模倣やごっこ遊びなどが重要と心理学でも言われています。



s子:ありがとうございます、小島さん、ご感想や質問などありましたらお願いします。


ミラーニューロン活性化で、コミュニケーションとリーダーシップスキルを強化する

小島美佳:ありがとうございます、とっても興味深いなと思って拝見していました。

まず、今の話の続きでお聞きしたいのが、ミラーニューロンが活性化して共感が生まれるその因果関係についてです。
例えば共感力が非常に低い人、他人への共感ができなくて物事をロジカルかつデジタルにしか考えられないような人がいたとする。
そういう人のミラーニューロンを意図的に活性化させると、人に共感しやすくなるのでしょうか?
乱暴な言い方をすると、「共感力を上げるために、とりあえず赤ちゃんをずっと観察し 赤ちゃんの真似をしていてください」ということをやったら その人物の共感力は上がるのか…という点です。近年、共感力に関してはビジネスの世界でも非常に大切にされつつありますのでお聞きしてみました。


ストレス管理とミラーニューロン

もう一点、ボート競技の話は非常に興味深く伺っていました。やはり普段から練習でペアを組んでいる慣れたパートナーだとミラーニューロンはさほど活性化しなくて、どちらかというとリーダーの方がよりミラーニューロンを使いながらやっている、というのは示唆に富んでいました。

そこでお聞きしたいのは、例えばこのペアの人たちにストレスをかけた場合はどうなるのか?ということです。
私の予想としてはどちらか一方に触れるんじゃないかと思いました。
ストレスがかかるとその状況を回避するために「模倣をよりやった方が安全」というようなスイッチが入るのか、逆にパニック状態になってしまい 一時的に同期がうまくいかない、といった感じになるのか?
ビジネスの場面においても強くストレスがかかる場面がありますので、もしその辺をご存知でしたら聞いてみたいです。


チームワーク最適化:ダブルスカル競技から学ぶ教訓

s子:はい、2番目のストレス条件下での同期については、勉強不足なので私の推測での話になってしまうのですが、、、二人漕ぎボート競技に限定して言えば、漕手は自分とパートナーのオールの動きとを同期させることで、艇の推進力や安定性を高め、より良いパフォーマンスを出すことができます。

動作を同期・シンクロさせるという点では

  • 自分のオールの動きを感覚的に認識するとともに、パートナーのオールの動きを視覚的に観察することで、自分とパートナーとのオールの動きの関係を把握する
     → 自他の区別ミラーニューロンの両方を使って同期
  • パートナーのオールの動きを自分のオールの動きとしてイメージ・シミュレーションすることで、自分のオールの動きをパートナーのオールの動きに合わせる、同期させること可能に
     → ミラーニューロンのはたらき

といったいくつかの脳の作用が働いている、と考えます。

また、ボート競技の論文では、普段ペアを組んでいる人たちは練習によって信頼感や同期性が高まっていて、さほどミラーニューロンの働きを使うことなく動作の同期できる可能性についても言及されていました。
一方でご質問のストレスがかかった時には普段の練習による効果が減りペアの同期性が損なわれてしまった場合は、おそらくパートナーの動きを観察することでミラーニューロンを活性化して、同期性を高めようとはたらくのではないかな、と予想します。


全脳アプローチ:ミラーニューロンと他の神経系の相乗効果

また前回ご紹介した模倣抑制課題の論文の結果から、タスクの種類によって求められる脳神経回路を使い分ける(必要のないシステムはオフのままでパフォーマンスを高めるために必要な回路に切り替えをする)とも解釈できるかと思います。一般的に、同じタスクを行うときでもストレスや置かれている状況によって求められるもの、必要な要素は変わってきますよね。
そういった場合に、さまざまな情報を処理しつつ「今は模倣や観察が必要だな」というのを感じ取ったら無意識のうちにミラーニューロンを活性化させたり、より練習を積んだペアではそういった判断も瞬時にできるようになるのではないでしょうか。

小島美佳:スポーツやビジネスの場面そのものをイメージしながら理解しようとすると、強いストレスがかかっている場合などとは関係なく、シンプルにこなすべきタスクに必要となるか否かで脳神経回路を使い分けているということですね?

s子:はい、この辺は複数種類の脳神経系ネットワークが絡み合っていて難解なところなんですが、おそらくタスクの難易度というより、他者と協調してタスクをこなす際の、タスクの内容によって「模倣や観察などによる同期が必要そうだぞ」と判断した時に、ミラーニューロンをすごく使う、ということじゃないかなと思います。
これはダブルスカルのような他者との同期を必要としないシングルスカルでは、求められるスキルなどが違ってくる、という報告 (ref. 5) もあることからも言えると思います。

小島美佳:なるほど。
この質問の意図は、例えばチームで行う競技の試合で負け始めている(強いストレスがかかる)際に、ミラーニューロンがどう作用するのか?ということです。この状況は厳しいぞ、他のみんなはどんな状態だろう、と他者に意識が向く(同期に向かう)こともある。また、「試合に負け始めてる、俺がなんとかしよう」とスイッチが入る場合はミラーニューロンが活性化しない、といった理解ですね? ピンチの時に ミラーニューロンが活性化しているのはチームフロー状態と近いのかなと思ったりしていましたが…。

s子:「ダブルスカルは動作を同期させるほどよりよい結果が出る」という研究結果に基づくと、ピンチの際に 共感を高め信頼関係を再確認し、練習の時の経験や体験に戻りながら同期すればよい結果にはつながるかもしれません。ただし、担うポジションによって求められる動きが違うスポーツや、より複雑なビジネスの場面では、また違ってくる可能性があります。


共感力向上のための科学的アプローチ:観察と模倣の効果

小島美佳:ありがとうございます。
一つ目の質問の共感を醸成したい場合の話はどうでしょうか?人の模倣を繰り返していると共感力は高まるのか?という命題になるかと思います。

s子:はい、ミラーニューロンが模倣の神経基盤ということは科学的に証明されつつありますが、その逆、つまり模倣や観察によってミラーニューロンが活性化するのではないか?はまだ科学的には証明されていないと思います。
現状は、その逆もありうる、模倣や観察によって運動機能の回復が期待できるのではないか?という仮説のもとでリハビリなどに取り入れられつつある、のが現状かと思います。

手の損傷におけるリハビリテーション効果をメタ分析した論文 (ref. 6) では、ミラーセラピーは従来の作業療法や理学療法と組み合わせることで効果は期待できるけれども、運動イメージ動作観察は手の損傷回復効果という点ではまだ一致した見解が得られていない、とのことでした。

同じように行動観察や模倣で共感力が高まるのではないか?という点に関しても、ASDやパーソナリティ障害の患者さんに他の子供たちの社会的行動や表情を観察してもらったり、他者の表情や声のトーンを模倣することで、社会的認知や共感力が向上するか否か?という検討の報告はいくつかありました (refs. 7-9)。ただこちらも、効果や安全性は個人差もあるので、より慎重かつ詳細な研究が必要とのことです。

この辺は、松村さんの方が詳しいかもしれないです。


エグゼクティブのための共感力強化プログラム:科学的根拠に基づく方法

松村憲:ありがとうございます。
僕の理解では、共感力などは一定程度大人になりきってから取り戻すのは、不可能ではないものの大変なのではないかなと思っています。もしかしたら今後ブートキャンプのような「ミラーニューロン活性化して育ち直しします」といったプログラムなどが完成したら、多少は変わってくるかもしれません。
実際ミラーニューロンではないですが、一昔前に「育て直し」みたいなのがすごく流行っていた流派とかあるんです。


自身の共感力の自己認識から

僕が思うに、まずご本人に「自分は共感力や他者の感情理解などの能力が低いのかもしれない」と意識してもらうか否かが一番重要だと思います。そしてその点を補いたい、開発したい、と意識した上で適切なコミュニケーションを模索してみたり、観察や模倣などのミラーニューロンの活性化を試みるのが一番いいんじゃないかなと考えます。
意識化することによって、大人になってからも少しずつ学んでは内省して、を繰り返すことで共感力を高めることは可能だと思います。

他には思考力が高い人やIQの高い人は思考から入ると良いかもしれません。「客観的に自分の行動を振り返ってよく考えてみると、確かに俺がやってることはひどいな、それは相手の立場になったら苦しいな」というようにロジカルに考えることで、他者感情への理解の芽が出てくるみたいな。そういった方法もあると思います。

小島美佳:なるほど。では極論的には、自分に共感力が足りていないと認識した上で、傷んでる人や苦しんでいる人を目撃や観察したり(ニュースやフィクションのドラマ・映画でも)、模倣することで共感力が開花するのかもしれないですね。


ミラーニューロンが過活性であることのデメリット

s子:ただ、ミラーニューロンが過度に活性化した場合、認知的共感と情動的共感のバランス、自己と他者の境界線が曖昧になってしまう恐れがあります。その結果、他者の苦しみを無意識の内に過剰に共有し、かえって冷静な判断ができなくなったり、逆に社会的に生きづらくなる可能性があります。

疾病との関連でも

  • 境界性人格障害の患者さんでは、ミラーニューロン領域の活動が過剰であり、他者の感情を過剰に共有してしまうこと(Ref. 10)。
  • 自己愛性人格障害の患者さんにおいても、ミラーニューロン領域の活動が亢進している可能性 (Ref. 11)

が報告されています。

これらの過剰なミラーニューロン活性を是正するには、ミラーニューロン機能と認知機能とのバランスが重要であることが示唆されています。よって瞑想などを通じて認知的コントロール能力を高め、共感と対人的距離感のとり方を適切に調整する、コンパッションを培う慈悲の瞑想などが有効であると考えます。

Source : 瞑想チャンネル for Leaders


タスクや状況によって使い分けるミラーニューロン

松村憲:そうですね。
なので、ボート競技の論文の話と小島さんの質問と合わせて考えると、チームスポーツ競技での練習や自分自身の共感力を高めたいと意識した時など、おそらく「ここぞ」というところでミラーニューロンは活性化し、観察や協調、模倣学習等に役立ち、一定程度それが感化され身についてくると、今度は無意識側に回っていって以後は使わなくてもよくなる、例えばダブルスカルのフォロワーだったら、観察よりも自身のパフォーマンスに集中しきってる、という事ですよね。つまりミラーニューロンの働きはきっとトレーニングの過程で役立っているんですよね。

チームがチームになっていくプロセス、どうやったら息が合うんだろう?という模索している段階ではとてもミラーニューロンが必要になるのだと思います。息があった先は、また神経系の使い方とかも変わってくるのでしょうね。その辺は組織開発やチームビルディングという視点からもとても興味深いです。



s子:そうですね、これまでもチームで行うスポーツ競技において、運動動作の協調や同期によって結果がよくなる、といったことは調べられてたんですけど、この論文の新しい点は、脳波も一緒にシンクロするとか、関係性(普段組んでいるパートナーか否か)や役割(リーダーとフォロワー)によってミラーニューロンの使い方が異なるとか、そういうところまで調べられたところだと思います。


観察力を磨いてミラーニューロンを活性化させる

小島美佳:あともう一点、ミラーニューロンの機能に働く脳領域についてのお話の中でとても興味深かったのが、口の動きや喋り方、表情を観察することによってミラーニューロンが活性化されるという点です。

s子:はい、ミラーニューロンの活性化には、視覚情報が非常に重要と言われています。
例えば乳児の赤ちゃんがまだ言語を理解できない月齢でも、相手の動きなどを見て真似をして模倣学習をする、というのは言語より視覚情報からのミラーニューロン活性化の効果と言えます。

あとは個人差はありますが、文字よりも音声の方が多分頭に入ってきますし、次回ご紹介する論文では、ただ録音された音声だけを聞くよりも、話者の口の動きや表情も見えた方が話の内容の理解度が高いという結果もあります。
つまり音声電話よりも動画やビデオ通話、対面で口の動きとか相手の表情を見た方が理解度も高まるし、感情とか相手の意図などの理解も深まるっていうことだと思います。

小島美佳:では、ビジネスのパフォーマンスを上げたくて、この辺の段階まで自分自身を引き上げたい、成長したいと感じた時は書物を読むだけではなく、それができている人をひたすら観察した方がずっと効果がありますよって話ですよね、多分。

s子:そうですね、ミラーニューロン的には。
ただ人によって情報の入り方が視覚優位な人と聴覚優位な人と個人差もあるのでそこも考慮しつつ、こういうやり方もありますよっていう話ですかね。

小島美佳:ありがとうございます。
ビジネス分野、リーダーシップの視点で最も興味深かったのは、ボート競技の脳波測定の論文ですね。チームとしてのパフォーマンスとか考えていく上ではこの辺りすごく重要そうだなと思います。
次回も楽しみにしております。

s子:ありがとうございます、次回は脳と脳、自分と他の人の脳の活動が同期するというテーマで論文を交えつつご紹介していきます。多分チームフローとかの話にも関わってくるんじゃないかなと思っています。

Source : マインドフルネス研究所 (瞑想チャンネル for Leaders)


参考文献

  1. Garry MI, Loftus A, Summers JJ. Mirror, mirror on the wall: viewing a mirror reflection of unilateral hand movements facilitates ipsilateral M1 excitability. (2005) Exp Brain Res.
  2. Benzy VK, Vinod AP, Subasree R, Alladi S, Raghavendra K. Motor Imagery Hand Movement Direction Decoding Using Brain Computer Interface to Aid Stroke Recovery and Rehabilitation. (2020) IEEE Trans Neural Syst Rehabil Eng
  3. Buchignani B, Beani E, Pomeroy V, Iacono O, Sicola E, Perazza S, Bieber E, Feys H, Klingels K, Cioni G, Sgandurra G. Action observation training for rehabilitation in brain injuries: a systematic review and meta-analysis. (2019) BMC Neurol.
  4. Oberman LM, Hubbard EM, McCleery JP, Altschuler EL, Ramachandran VS, Pineda JA. EEG evidence for mirror neuron dysfunction in autism spectrum disorders. (2005) Brain Res Cogn Brain Res.
  5.  Yokozawa T, Nakamura M, ボート競技におけるシングルスカルとダブルスカルの バイオメカニクス的相違に関する事例研究 (2020) Journal of High Performance Sport
  6. Tofani M, Santecchia L, Conte A, Berardi A, Galeoto G, Sogos C, Petrarca M, Panuccio F, Castelli E. Effects of Mirror Neurons-Based Rehabilitation Techniques in Hand Injuries: A Systematic Review and Meta-Analysis. (2022) Int J Environ Res Public Health.
  7. 溝川 藍, 子安 増生, 他者理解と共感性の発達 (2015) Japanese Psychological Review
  8. 傳田健三, 自閉スペクトラム症 (ASD) の特性理解 (2017) Jpn J Psychosom Med
  9. 鈴木 徹, 平野 幹雄, 自閉症スペクトラム障害児における自己/他者理解の程度と社会的相互作用との関連 (2018) The Japanese Journal of Autistic Spectrum
  10. Dziobek I, Preissler S, Grozdanovic Z, Heuser I, Heekeren HR, Roepke S. (2011) Neuronal correlates of altered empathy and social cognition in borderline personality disorder. Neuroimage.
  11. Schulze, L., & Roepke, S. (2014). Structural and functional brain imaging in borderline, antisocial, and narcissistic personality disorder. In C. Mulert & M. E. Shenton (Eds.), MRI in psychiatry

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ABOUTこの記事をかいた人

瞑想歴20年以上。 15歳までヨーロッパで育つ。慶応義塾大学を卒業後、アクセンチュアで組織戦略・人材開発のコンサルティングに従事し異例のスピードで昇進。アクセンチュア・ジャパン 史上 最も若い女性マネジャーとして抜擢される。その後、独立系コンサルティング企業でビジネス開発に携わる傍ら、キャリアコンサルタント及びコーチとして活動。不確実な時代の波を乗りこなす事業の在り方やビジネスパーソンとしての生き方について考えはじめる。 2003年、瞑想に出会い習慣化するようになる。2010年よりビジネスの世界で活動をつづけながら、年間500名以上のクライアントへ瞑想的なテクニックを活用したカウンセリングを行っている。株式会社バランスオブゲーム代表。 監訳書:『コーチング術で部下と良い関係を築く』 共著:『「ハイパフォーマーの問題解決力」を極める』