今回ご紹介するのは、当サイトでもご執筆、対談いただいている松村 憲さんの著書
日本一わかりやすい マインドフルネス瞑想 “今この瞬間”に心と身体をつなぐ
です。
マインドフルネス(Mindfulness)とは、心を「今この瞬間」に置く瞑想です。「呼吸を見つめる瞑想」「歩く瞑想」「音の瞑想」「食べる瞑想」等で効果を実感でき、集中力を高め、健康を増進し、心の内に安心を見つけられるようになります。本書を読むと、誰でもすぐマインドフルネスが実践できます。米国グーグル社の社員研修にも採用される、今、注目のマインドフルネス。僧侶や心理学者ではなく、現場のセラピストがやさしく教えます。
Amazon 商品の説明より引用
どのような人におすすめか?
これまで『マインドフルネス瞑想の入門書としてオススメです!』と何度かご紹介してきましたが、それぞれ以下のような特徴があると思っています。
- 熊野 宏昭 先生の『実践!マインドフルネスDVD』は医学博士でかつ大学でマインドフルネスについて講義・ご研究されている熊野先生ならではの理論に根付いた入門書
- 久賀谷 亮 先生の『世界のエリートがやっている 最高の休息法 脳科学×瞑想で集中力が高まる』は、同じく医学博士でアメリカで精神科医としても活躍されている久賀谷先生ならではの、脳科学と瞑想の効果についても言及された入門書
- 今回ご紹介する松村憲さんの『日本一わかりやすい マインドフルネス瞑想 “今この瞬間”に心と身体をつなぐ』は心理学者でありご自身も瞑想を20年以上実践され、さらに臨床心理士・認定プロセスワーカーとして多数のカウンセリングや瞑想の講師を行われたご経験など、現場に根付いた入門書
どんな人でも入りやすい読みやすいマインドフルネス入門書
もちろんマインドフルネス瞑想の入門書として内容が重複する部分もあり、かつどれもマインドフルネス瞑想を始める上でオススメの本ですが、誰が(どんなバックグラウンドの方が)執筆されたのか?ということから、内容が異なっている部分もたくさんあります。
具体的には以下のような方におすすすめです。
- まずは幅広く学びたい方
- 難解な専門用語や横文字が出てくると読むのが嫌になってしまう方(タイトルにもあるように「日本一わかりやすい」ので)
- 色々な瞑想法を知りたい方、やってみたい方
- カウンセラーや臨床心理士を目指している方
- 三部構成で第三章では中級者向けの解説もあるので、すでに瞑想を実践されている中級者の方にも
オススメのポイント
難しい内容を難しい言葉やロジックで語ったり、逆に平易な言葉で内容の薄い本などは結構あるのですが、わかりやすい言葉で難しい内容を説明するのはかなり難しいです(自戒もこめて)。こちらの本は、専門用語が突然飛び出すこともなく、仏教や心理学など幅広くカバーしながら段階を追ってマインドフルネスの実践と理論について述べられていて、わかりやすさと内容の深さのバランスが良いと思いました。
第一章ではマインドフルネスとは?からその効果まで、
第二章では9種類もの瞑想法のやり方と、うまくいかない場合のQ & Aが載っています。
いわゆる一般的とされる「じっと座って瞑想する」スタイルが合わない、という方にも、きっとご自分のスタイルに合った瞑想法が見つかるはずです。
もちろんそれぞれの瞑想法にそれぞれ利点がありますので、色々と瞑想法を組み合わせてみたり、その日の気分によって変えてみたりするのもオススメです。
第二章で紹介されている『愛と慈しみの瞑想』は、私自身初めて松村憲さんのオンライン瞑想会で体験しました。それまでは主に呼吸や体感覚に集中する瞑想、観察瞑想、拡張瞑想をやっていたので、『愛と慈しみの瞑想』を初めてやった時の不思議な感覚に興味を持ち、こちらの著書でさらにどんな効果が得られるか?やり方などを学びました。
公式YouTubeでは、松村憲さんがガイドした音声も公開しています。ぜひあわせて実践してみてください。
第三章では実践編、感情の扱い方や実生活への活かし方などが書かれています。
松村さんご自身の瞑想体験や、瞑想の講師として教える上で体験したつまずきがちなポイントの対処法についても書かれていて、私も瞑想を実践する上で色々助けになりました。
第三章の『瞑想の中級者以上の人へ』以降の内容は、長く実践された方ならではのエッセンスが詰まっているので、マインドフルネスをすでに一年以上実践されている中級者以上の方にもきっと役に立つ内容だと思います。
個人的には「マインドフルネス瞑想いいですよ、いっしょにやりませんか?」とそっと本を差し出してもらっているような印象を全体を通して感じました。
ぜひこちらの本と公式YouTubeでの松村憲さんのガイドの瞑想音源と合わせて使って、みなさまのマインドフルな日々に活かしていただければと思います。